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2026年06月16日
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だれも幸せにならない話

2010年05月25日
・暗いのを目指してみた

・原作でのベリルの報われなさに我慢が出来なくなって書いたもの

・「コハクが幸せになれるのにベリルが幸せになれないというのならいっそ誰も幸せにならなくていい」という管理人の歪んだ考えが滲み出ている

・題名通り、誰も幸せにならない

・だけどシングにベリルの事をもう少し考えてもらった
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つづきはこちら "だれも幸せにならない話"

はつこいというものは いち

2010年05月21日

「恋をしたことがあるか。」

そう問われたら、きっと答えることはできない。
何故なら、恋をしたことがあるかどうか、自分でわからないからだ。
そういう事はあまり考えたことはないし、自分はデュエルに夢中になっていて、恋だ愛だなどは二の次でしかなく、女子生徒との関係は極めて薄かった。明日香は除いて、だ。明日香は一人の女としては十分すぎるほど良い女だとは思うが、『女の子』というよりも『あいつの妹』という認識の方が強かったし、大事だった。
別に恋がしたくない訳ではない(と思う)。機会があったら女子と付き合うのは悪くないと思っているが、今はやはり勉強に力を入れたい時期なのだ。
そんな心境の中、何人もの女子生徒に囲まれている「彼」がいる。

彼は、その女の子の中の誰かと、付き合いを持っていたりするのだろうか。共に過ごしたことがある人間がいるのだろうか。何か、繋がりを持っていたりするのだろうか……

そう考えると、なんとなく、きりきりと心臓が縮んだ気がした。



「亮ー亮ーりょーうー、りょーうーくーんー。」

太陽が沈んでるんだかまだ昇ってるんだかよくわからない時間帯、浜辺で海を見ながらぼーっと上の空で突っ立っている親友の名前を呼び続ける。
彼は気付いていながら無視をしているのか、或いは本当に聞こえてないのか。
十回目くらいの名前を呼ぶ。亮の顔を覗き込むようにして呼ぶ。亮は完全停止したロボット人形のようで、漸く瞼をぱちぱちと動かして、ゆっくりと隣に居る吹雪の顔を見る。

「…どうした、吹雪?」
「こっちの台詞さ。もう十五回は名前を呼んだよ。いつも以上に上の空?どうしたんだい?」

確かに、最近少しぼーっとすることが多いかもしれない。
吹雪から「恋をしたことはあるかい?」ときかれて、考えている途中、女子生徒に囲まれていた吹雪を見てからだ、と、何となく自分では気付いている。
その部分に、自分が悩むべき要素は何一つないのだとわかっているはずなのだが、なにか、もやもやもあもあしたものが、胸の中にひどくパンパンに詰まっているのだ。

「……なあ、吹雪。」
「なんだい亮。」
「最近、ある特定の人間をみると、体の中がもやもやする。なんだろうこれは。」

当てにならないとはわかっている。しかし気になったことは言っておきたい。
もしかしたら、吹雪でも解決策を持っているかもしれないという低い低い可能性にかけて。
当の吹雪は、目を見開きながら亮を見つめている。そして口元をふっと微笑ませると、吹雪は亮の肩をぽんぽんと叩いた。

「亮……それだよ、それが『恋』さ!」

そして、吹雪の『恋愛』に関するマシンガントークが始まった。
どうでもいいことから、まあ最後まで亮にとってはどうでもいいことだったのだが、言葉が止まることを知らないかのように、吹雪は恋愛について語り続ける。
その長々と語られている言葉を受け流したり耳に入れたりしながら、、亮は最終結論を出した。

(…恋…恋?……俺は……吹雪に、恋を………)

頭の中で自分の考えをうまくまとめられず、黙って俯いていた亮は気付かない。
そんな亮を見て、ずっと寂しそうな悲しそうな、そんな表情をしながら話している吹雪に。


――――――――

亮くん初恋物語。楽しいなぁこういうの書くの。
続く?かな?

泣く、泣く、笑う

2010年05月20日

目の前でぐしぐしと泣く少年。
幼さが残っている大きな瞳から、とめどなく雫が落ちてきている。
目を腕で覆っている。瞳から零れた雫が、頬を伝って下に落ちるのを防いでいるようなのだが、どうも効果がないようで、腕の隙間からぽろぽろと止まること無く流れていた。
声は出さない。ただ静かに、ただただ、無言で泣き続けるだけ。

それを、青年は見ていた。
いつもは馬鹿みたいに問題に首を突っ込んで、猪突猛進、何も考えずにまっすぐ進む。笑って怒って喜んで、と、感情表現が豊かな少年は、ただ、仲間の前で泣くことはなかった。
そんな少年が、今、こうして自分の目の前で泣きじゃくっている。
どうしよう。どうすればいい。何をしたらいい?

「……シング、」
「ごめん、なんでもないんだ、ほんとに、なんでもないから」

声を掛けようと思って開いた口は、少年の名前を呼んだところで、当の少年に遮られてしまった。
なんでもないならそんな馬鹿みたいに泣くな、とか、せっかく人が心配してやってんのに、とか、言えることがたくさんあったはずだけど、何一つとして喉の奥から出て来てはくれなかった。

手を伸ばして、その少年に触れようと思った。
青年の手は、虚しく空を掴む。触れる勇気がなかった。触れる覚悟がなかった。
「だいじょうぶ、なんでもない、なんでもないんだよ」そう呟きながら、漸く腕で覆っていた目を晒す。
大きな瞳からは、先刻よりは少なくなった、しかし未だに雫を零しながら、青年に向かって笑った。
ヒスイの近くで泣いたら、何だかすっきりしたよ、と、少年は笑った。

青年は苛立っていた。
何も言わずにただ泣き続け、一人で抱え込もうとしていたこの小さい少年にも、大切な人が泣いている時、手を差し出す勇気がなくてその場に突っ立っているだけだった自分自身にも。
今度は、何も考えずに、少年を抱きしめた。水分をこの短時間で大幅に失った少年は、いつもよりも頼りなく見えた。自分よりも小さな背中が、いつもよりもっと小さく見えた。
だから、そんな少年を青年は支える。「この馬鹿シングが。」呟くと、少し弱々しい、だけどほんのり嬉しそうな声で「…ありがとう。」と返された。

冷たかった少年の頬は、青年の優しさで温かかった。


――――――――

情緒不安定シングちゃん(爆
シングはきっとヒスイの前では泣きやすいし、ヒスイはシングが泣いてるのに一番に気付く!

そつぎょう(九龍)

2010年05月13日

部屋の荷物は片付けた。
ひとつ残らず片付けた。
大切な友人たちから貰ったものも、全部全部詰め込んだ。
俺は今日、ここから居なくなる。
楽しい楽しい学園生活、長いようで、短いようで。
充実していた、今までの人生で、これ以上はないくらい。
満足だってしている。
思い残すことだって、未練だってない。


……はず、だったけど。
何かが足りない。何かが足りない。なにがたりない?

……ああ、
明日は、学園の卒業式だ。


友達みんなと約束した。
「みんなで卒業しようね」って。
どけど、今日で俺はここを出て行く。
それが命令だったから。
それが、「宝探し屋」としての、俺の、生き方だったから。

「宝探し屋」にしては、俺は人間らしく過ごし過ぎたのかもしれない。
平凡な日常、笑いあえる日々、信頼できた仲間
ずっと憧れていた、一人の人間としての人生。

それが過ごせただけで、俺はこの上なく幸せで
もうこの世界で俺が一番の幸せ者なんじゃないかって
人を信じることが、苦しくて、苦しくて、辛くて、悲しくて
そんな俺に、信じる力をくれたみんなが、大好きで、大好きで、大好きで

そんな俺も、今日、みんなよりも早い卒業をいたします
もう、あの元気な女の子の声を聞くこともない
大好きだったピアノを聴くこともできない
好きだった、あの子の姿ももう見れない

いつだって隣に居た、アロマのにおいはもう俺には届かない

でも俺は泣かない。感情を表に出しすぎてはいけないからだ
感情を押し殺す。俺はもう、ただの「宝探し屋」に戻ったのだから

みんなみんな、ありがとう。
君達に、いつまでも幸せがあるよう、心から願うよ。
これが、俺の最後の悪足掻き。


――――――――

意味もなく暗くしてみたが、うちの葉佩って卒業する時絶対こうゆうこと考える。
…当初はこれ主皆かこうとしたんだけど、あれ?

占いの結果

2010年05月08日

トリエットの占い屋。
なんとなく、興味本位でやってみた。
というか、女性陣に「占ってもらってみたら?」と言われて。

小さなテントに入るなり、「貴方の想い描く人物は?」と聞かれた。
急だったから、頭を意味もなく回転させてみる。
「そんなの、急に思いつかないよ。」咄嗟にそう答えた。
そしたら、目の前の占い師が小さく笑った。


「貴方と親友になりたい人がちゃんと傍に居るのよ。」
「彼はいつもふざけているけど、貴方に期待しているみたい。」
「彼も真面目に生きたいのかもしれないわ。」
「貴方と共に歩めるなら、彼の未来も明るい…かも?」


くすくすと楽しそうに笑う占い師を少しの間見つめて、漸く外に出た。
女性陣が、揃いも揃って入口の前で待っていた。

「ロイドも、そう言う事を気にする年頃になったのね。」(え、それは先生達が進めたんじゃ)
「ロイド、どうだったの?」(どうだったって、何が)
「…好きな人はいるんですか。」(好きな人、って)
「その…ロイドの、思い描く人って誰だったんだい?」(俺の想い描く、人、は……)

何処か遠くを見るように、目を細める。
その目線の先には、女性陣も、すぐそこに生えている木々も、青い空も、映していなかった。
ただ一つ、
後ろの方で、銀髪の少年と何やら言い争っている、紅い髪の青年だけが、
視界の中で動いていた。

テントから出てきたのに気付いたのか、銀髪の少年の方がこちらに手を振っている。
紅い髪の神子はゆっくりと振り向き、こちらを見てにこりと笑った。
その微笑みに、笑顔を返した。

自分の望んでいた、その微笑みに。


――――――――

いつも以上に意味がわからない話でした。ロイ→ゼロ…?
占いの台詞は全部似非です(お前)。確かこんなんだったかな…?といううろ覚えを交えて。
ところでうちのロイドは女性陣に見向きもしないのですがどうすればいいんだ…。