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2026年06月15日
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うちのディセンダー紹介
2011年03月19日
マイソロ系ではスキット風の小話を中心にやって行きたいです
たまーに普通のお話
基本的に男
たまに女
本当は女を最初に作ったんだけどね…
追記でディセンダー設定
たまーに普通のお話
基本的に男
たまに女
本当は女を最初に作ったんだけどね…
追記でディセンダー設定
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すきすきすきす
2011年03月07日
じゅうえどでじゃっかんふむけようそ
グリル・パルツァー的キスお題
2011年03月07日
1:手の上に尊敬のキス
2:額の上に友情のキス
3:頬の上に厚意のキス
4:唇の上に愛情のキス
5:瞼の上に憧憬のキス
6:掌の上に懇願のキス
7:腕と首に欲望のキス
8:その他に狂気のキス
個人的メモ…
描いてみたい
2:額の上に友情のキス
3:頬の上に厚意のキス
4:唇の上に愛情のキス
5:瞼の上に憧憬のキス
6:掌の上に懇願のキス
7:腕と首に欲望のキス
8:その他に狂気のキス
個人的メモ…
描いてみたい
「君が好きだよ」
2011年03月07日
「なぁ、クレス……知ってたか?」
薄暗い闇の中に弓を打つ手を止めて、クレスから顔を背けたままにチェスターが呟くように言った。
特にすることもなく、近くにあった木の枝を指でくるくると弄りながらチェスターを見つめていたクレスは、その一言で目を丸くした。
背中を向けられているために、彼の顔が良く見えない。
しかし、声にはいつもの覇気がない。それだけで、今の彼の心境が手に取るようにわかった。
大人しく、彼の言葉を待つ。
「……アミィの奴、」
出てきた名前に、少しだけ肩が震えた。
「……お前のことが、好きだったんだぜ……」
絞り出すような声が聞こえた。
小さい頃からの親友の、大切な大切な妹の名前。
いつも兄であるチェスターの後ろについて、たくさん一緒に過ごして遊んだ、自分にとっても大切な女の子。
もう、この世にはいない。
どうして急に、その名前が彼の口から出てきたのか。彼は兄として、たった一人の肉親である彼女を誰よりも愛していた。そんな彼女の死。思い出したくもない記憶の一つでもあるだろうに。
そして、彼女からではない、彼女からの告白。
クレスもアミィが好きだった。兄弟のいないクレスは、彼女を妹のように、チェスターと同じように愛していた。彼女からの「好き」が自分と同じような「好き」じゃないことくらい、クレスは今だからこそわかっていた。
クレスは無言で俯く。
なんと言えばいい?
彼女は、己が殺したようなものだ。
自分が狙われていたというのに、その時当の自分は遊び半分の狩りに出かけていて、守る筈だった彼女を守れなかった己の責任なのだ。
しかし、狩りに出ていたお陰で守れたものが一つだけ。
幼少時代を共に過ごして来た大切な親友。ただ一人。
こんなことを考える自分はとても不謹慎で最低だ。それでも、狩りに出かけてよかった、なんて。
僕は君が好きだよ。
常に隣にいてくれた親友に、ずっと伝えたかった言葉。
アミィは自分を好いてくれた。チェスターも自分を好いてくれた。クレスもその兄妹が大切で、大好きだった。
それでも、アミィに対する「好き」とチェスターに対する「好き」に僅かな違いがあるのに、クレスは何となく気付いていた。
チェスターから伝えられた、アミィがずっと秘めてきた自分への想いを聞いたときに、クレスも僅かな違いの正体を確信した。
顔を上げて、その言葉を口にしたかった。自身がずっと心に留めておいた、親友への想い。
「チェスター」
名前を呼ぶと、彼が振り返った。
今にも泣き出しそうな、頼りなさげな表情。
胸が痛んだ。
(僕が思いを告げてしまったら、二人の思いを裏切ることになるのか)
自身を好いてくれていた妹と、妹の幸せを一番に願っていた兄。そして、親友を好いていた自分。
出てきた言葉は喉までのぼり、声に出ないままに落ちていった。
ただ一言、ただ一言でいいのに、伝えたいことはそれだけなのに。
彼の表情を見たら、やはり伝えられなかった。
ただ一言。「僕は君が好きだよ」と。
薄暗い闇の中に弓を打つ手を止めて、クレスから顔を背けたままにチェスターが呟くように言った。
特にすることもなく、近くにあった木の枝を指でくるくると弄りながらチェスターを見つめていたクレスは、その一言で目を丸くした。
背中を向けられているために、彼の顔が良く見えない。
しかし、声にはいつもの覇気がない。それだけで、今の彼の心境が手に取るようにわかった。
大人しく、彼の言葉を待つ。
「……アミィの奴、」
出てきた名前に、少しだけ肩が震えた。
「……お前のことが、好きだったんだぜ……」
絞り出すような声が聞こえた。
小さい頃からの親友の、大切な大切な妹の名前。
いつも兄であるチェスターの後ろについて、たくさん一緒に過ごして遊んだ、自分にとっても大切な女の子。
もう、この世にはいない。
どうして急に、その名前が彼の口から出てきたのか。彼は兄として、たった一人の肉親である彼女を誰よりも愛していた。そんな彼女の死。思い出したくもない記憶の一つでもあるだろうに。
そして、彼女からではない、彼女からの告白。
クレスもアミィが好きだった。兄弟のいないクレスは、彼女を妹のように、チェスターと同じように愛していた。彼女からの「好き」が自分と同じような「好き」じゃないことくらい、クレスは今だからこそわかっていた。
クレスは無言で俯く。
なんと言えばいい?
彼女は、己が殺したようなものだ。
自分が狙われていたというのに、その時当の自分は遊び半分の狩りに出かけていて、守る筈だった彼女を守れなかった己の責任なのだ。
しかし、狩りに出ていたお陰で守れたものが一つだけ。
幼少時代を共に過ごして来た大切な親友。ただ一人。
こんなことを考える自分はとても不謹慎で最低だ。それでも、狩りに出かけてよかった、なんて。
僕は君が好きだよ。
常に隣にいてくれた親友に、ずっと伝えたかった言葉。
アミィは自分を好いてくれた。チェスターも自分を好いてくれた。クレスもその兄妹が大切で、大好きだった。
それでも、アミィに対する「好き」とチェスターに対する「好き」に僅かな違いがあるのに、クレスは何となく気付いていた。
チェスターから伝えられた、アミィがずっと秘めてきた自分への想いを聞いたときに、クレスも僅かな違いの正体を確信した。
顔を上げて、その言葉を口にしたかった。自身がずっと心に留めておいた、親友への想い。
「チェスター」
名前を呼ぶと、彼が振り返った。
今にも泣き出しそうな、頼りなさげな表情。
胸が痛んだ。
(僕が思いを告げてしまったら、二人の思いを裏切ることになるのか)
自身を好いてくれていた妹と、妹の幸せを一番に願っていた兄。そして、親友を好いていた自分。
出てきた言葉は喉までのぼり、声に出ないままに落ちていった。
ただ一言、ただ一言でいいのに、伝えたいことはそれだけなのに。
彼の表情を見たら、やはり伝えられなかった。
ただ一言。「僕は君が好きだよ」と。
おめっとさん
2011年03月01日
校門を出ると、見慣れた後姿が目に映る。
誰かを待っているのか校門の端の塀に寄り掛かっているその人物に、御伽は声を掛けようか迷っていたら、あちらの方から声が掛かった。
目が合ってしまってはもう逃げようも無い。ぎこちなく手を上げた。
「あ、やあ本田くん」
「…お前、何で急にここで立ち止まってんだよ」
玄関から出てくる姿を既に見られていたらしく、しかし君の姿が見えたから足を止めてしまった、というのも何か不自然なものを感じさせる。
別に、彼に用などないのだ。本当に何となく足を止めてしまっただけで、意味なんてない。
だから、本田が何とはなしに発した質問は御伽にとっては答え難い困った質問だった。
取り敢えずは止まったままだった足を進ませ、彼の近くで再び止まる。
……何故彼の目の前に来てしまったんだろう。用なんてないのに。首にしっかりと巻かれているマフラーに指をかけて、口元をすっぽりと覆い隠した。この行動にさえ意味はない。
ずっと黙ったままに答えない御伽をじっと見ていた本田は、小さく溜息をついた。
「何で黙んだよ。聞いただけじゃねぇか」
「……いや、うん。返答に困ってるから答えないんだよ」
「意味わかんね」
小さく呟いた後に、塀に預けていた腰を持ち上げて立ち上がる。腕をいっぱいに伸ばして伸びをしながら歩き出そうとする長身の友人の姿を見て、御伽は慌てて彼を引き止めた。
「ちょっと待ってよ!待ってる人が居たんじゃないのかい?」
「は?別にいねぇよ」
「だってここで待ってたじゃないか」
「いやいや、ただボーっとしてただけだし。それよかコンビニに付いて来いよ」
本田の明らかに適当な返答に更に口を挟もうとしたとき、それより早く彼の一言が己の耳に届く。言おうとした言葉は頭の中で消え、既に後姿を見せている友人に対しての困惑と唖然が変わりに生まれた。
「早く来いよー」という声が夕方の空に響く。未だに状況をしっかりと把握できていないが、とにかく彼に付いていくことにした。
冬も終わりに近づいて、道に雪は残りつつも確実に解けている。といっても空が薄暗くなると特有の寒さがまだまだ残っていた。息を吐けば白く色づき、再びマフラーを口元まで覆った。
二人の間に会話はない。地面を蹴るじゃり、じゃりという音と、時たま吐かれる息の音、空を飛ぶ鴉の鳴き声だけで、雑音すら一切ない。
…こんなに自分たちの仲は険悪だっただろうか。今までの生活からは考えられなかった隣との沈黙。
しかし、どうせコンビニはここから歩いて約五分ほど。直ぐに着くのだと思うと、この沈黙はまったく苦痛ではなかった。
「……お前、誕生日いつだっけ」
「……っえ!何その急な話の振り方」
「うるせぇ!雑談だ雑談。何か……あれだろ。よくやるだろ、こういう質問。血液型とか」
「質問内容が『初めまして』レベルなんだけど…」
「良いんだよ!困ったときの誕生日だろうが!」
大体お前の誕生日だけ知らねぇんだよ!それはそうだ。言ったことなんてなかったし、大体遊戯達とつるむようになってからまだそれ程月日が経っている訳では無いのだ。その中で、特に交流を持っていたのはこの男だった。
前髪を指で弄りながら、うぅん、と小さく考え込んだあと、漸く御伽は口を開いた。
「そうだねぇ…今日何日だっけ?」
「二月二十八日だろ。今日で二月終わりだな」
「そっか、じゃあ今日だ」
まるで自身の名前を名乗るときのような軽い声で、御伽は手を合わせた。
対照的に、本田は面食らったように「……あ?」と顔を歪めている。
そういえば今日だったなぁ、と本当にどうでもいいように頭を掻く隣の男の鞄を、本田が思い切り引っ掴む。御伽はそのまま後ろに倒れそうになったが、足を踏ん張って耐えた。
「なにすんのさ」
「今日なのかよ!何で他ん奴に言わねんだよ!」
「言う程の事じゃないだろ、誕生日なんて。僕が自分の誕生日が来てはしゃぎ騒ぐような人間だと思う?」
言い方に少しだけカチンと来たが、取り敢えず睨むだけで何とか抑える。確かに彼は騒ぐなんてキャラではないが、誕生日くらい祝って欲しいと思うものではないのか。流石に城之内程とは言わない。少しはそんな素振りを見せてくれたら、プレゼントは無くとも祝いの言葉くらいは皆から貰えただろうに。
そんな不思議な不満が彼の中に渦巻く中、当の人物はのんびりと「コンビニに着いたよ」と店内へ入っていく。
自分で誘っておきながら、渋々と本田も店の扉を押した。
店内はいつもより静かだった。時間帯のこともあって、客があまりいない所為だ。
付いて来いといったのは自分なのに、いざ来たとなると特に買うものが思いつかない。最近口の堅くなってきた財布からなけなしの金を出して菓子を買う気には如何にもなれず。目の前に並ぶ菓子を睨み付けた。
一方御伽はというと、小さめのケーキを持ってレジへ並ぶところだった。
「…おっ前、どうでもいいとか言いながら結局ケーキ買うんじゃねぇか」
「自分を祝うくらい良いだろ。僕は他人に祝われたこと無いから」
「言えば良いじゃねーか」
「やだよ。別に祝って欲しい訳でもないし」
彼の態度にもやもやする。
御伽が会計をしている隣のレジに並び、一つだけ注文した。
窓から空をちらりと見ると、外は先程よりも暗い。といっても足元はまだ見える程度には明るい。同時にコンビニから出て、再び隣に立って歩き始めた。
がさがさとコンビニの袋が鳴る音を耳に入れながら、御伽が本田に問いかける。
「何買ったの?」
「肉まん」
「ああ、コンビニの肉まんっておいしいよね」
早くも袋を破きながら温かなそれを露にする。火傷しそうな熱が指に伝わってきて、冷えた指には丁度良いと思いながら肉まんを半分に割る。
俺は半分に割って食うのが好きだ、と意味も無く呟く。一瞬きょとんと目を丸くした隣の男は、しかし直ぐに僕も同じだ、と笑って言った。
割った片方を彼の目の前に差し出す。再び彼の目が丸くなった。
「やるよ。ハッピーバースデー御伽くん」
「え、えぇー…、別に気遣わなくていいよ」
「いいんだよ。初めての他人からの誕生日プレゼント有難く受け取っておけ」
半ば無理矢理御伽の手に半分の肉まんを押し付ける。本田を見つめて困惑した表情を崩さないまま、御伽は躊躇いながら仄かに暖かいそれに口をつけた。
「…っうわ、もう冷たくなってる…」
「ほらお前が早く食わねぇから」
「僕の所為じゃないと思うんだけど……うん、まあいいよおいしいから…」
「うまいんだろ?なら良いじゃねぇか」
「うん………うん、ありがとう」
「おー」
殆ど祝われたことなんて無かったし、別に祝って欲しいなんても思ってなかったのだ。
だけどやっぱり、祝ってもらうのは嬉しかった。
――――――――
滑り込みできなかった御伽はっぴーばーすでー!
なんか御伽って自分のことはどうでもいいって思ってるイメージがある。何故だ
取り敢えず本田と仲良くしてると可愛いよねって話だよ
誰かを待っているのか校門の端の塀に寄り掛かっているその人物に、御伽は声を掛けようか迷っていたら、あちらの方から声が掛かった。
目が合ってしまってはもう逃げようも無い。ぎこちなく手を上げた。
「あ、やあ本田くん」
「…お前、何で急にここで立ち止まってんだよ」
玄関から出てくる姿を既に見られていたらしく、しかし君の姿が見えたから足を止めてしまった、というのも何か不自然なものを感じさせる。
別に、彼に用などないのだ。本当に何となく足を止めてしまっただけで、意味なんてない。
だから、本田が何とはなしに発した質問は御伽にとっては答え難い困った質問だった。
取り敢えずは止まったままだった足を進ませ、彼の近くで再び止まる。
……何故彼の目の前に来てしまったんだろう。用なんてないのに。首にしっかりと巻かれているマフラーに指をかけて、口元をすっぽりと覆い隠した。この行動にさえ意味はない。
ずっと黙ったままに答えない御伽をじっと見ていた本田は、小さく溜息をついた。
「何で黙んだよ。聞いただけじゃねぇか」
「……いや、うん。返答に困ってるから答えないんだよ」
「意味わかんね」
小さく呟いた後に、塀に預けていた腰を持ち上げて立ち上がる。腕をいっぱいに伸ばして伸びをしながら歩き出そうとする長身の友人の姿を見て、御伽は慌てて彼を引き止めた。
「ちょっと待ってよ!待ってる人が居たんじゃないのかい?」
「は?別にいねぇよ」
「だってここで待ってたじゃないか」
「いやいや、ただボーっとしてただけだし。それよかコンビニに付いて来いよ」
本田の明らかに適当な返答に更に口を挟もうとしたとき、それより早く彼の一言が己の耳に届く。言おうとした言葉は頭の中で消え、既に後姿を見せている友人に対しての困惑と唖然が変わりに生まれた。
「早く来いよー」という声が夕方の空に響く。未だに状況をしっかりと把握できていないが、とにかく彼に付いていくことにした。
冬も終わりに近づいて、道に雪は残りつつも確実に解けている。といっても空が薄暗くなると特有の寒さがまだまだ残っていた。息を吐けば白く色づき、再びマフラーを口元まで覆った。
二人の間に会話はない。地面を蹴るじゃり、じゃりという音と、時たま吐かれる息の音、空を飛ぶ鴉の鳴き声だけで、雑音すら一切ない。
…こんなに自分たちの仲は険悪だっただろうか。今までの生活からは考えられなかった隣との沈黙。
しかし、どうせコンビニはここから歩いて約五分ほど。直ぐに着くのだと思うと、この沈黙はまったく苦痛ではなかった。
「……お前、誕生日いつだっけ」
「……っえ!何その急な話の振り方」
「うるせぇ!雑談だ雑談。何か……あれだろ。よくやるだろ、こういう質問。血液型とか」
「質問内容が『初めまして』レベルなんだけど…」
「良いんだよ!困ったときの誕生日だろうが!」
大体お前の誕生日だけ知らねぇんだよ!それはそうだ。言ったことなんてなかったし、大体遊戯達とつるむようになってからまだそれ程月日が経っている訳では無いのだ。その中で、特に交流を持っていたのはこの男だった。
前髪を指で弄りながら、うぅん、と小さく考え込んだあと、漸く御伽は口を開いた。
「そうだねぇ…今日何日だっけ?」
「二月二十八日だろ。今日で二月終わりだな」
「そっか、じゃあ今日だ」
まるで自身の名前を名乗るときのような軽い声で、御伽は手を合わせた。
対照的に、本田は面食らったように「……あ?」と顔を歪めている。
そういえば今日だったなぁ、と本当にどうでもいいように頭を掻く隣の男の鞄を、本田が思い切り引っ掴む。御伽はそのまま後ろに倒れそうになったが、足を踏ん張って耐えた。
「なにすんのさ」
「今日なのかよ!何で他ん奴に言わねんだよ!」
「言う程の事じゃないだろ、誕生日なんて。僕が自分の誕生日が来てはしゃぎ騒ぐような人間だと思う?」
言い方に少しだけカチンと来たが、取り敢えず睨むだけで何とか抑える。確かに彼は騒ぐなんてキャラではないが、誕生日くらい祝って欲しいと思うものではないのか。流石に城之内程とは言わない。少しはそんな素振りを見せてくれたら、プレゼントは無くとも祝いの言葉くらいは皆から貰えただろうに。
そんな不思議な不満が彼の中に渦巻く中、当の人物はのんびりと「コンビニに着いたよ」と店内へ入っていく。
自分で誘っておきながら、渋々と本田も店の扉を押した。
店内はいつもより静かだった。時間帯のこともあって、客があまりいない所為だ。
付いて来いといったのは自分なのに、いざ来たとなると特に買うものが思いつかない。最近口の堅くなってきた財布からなけなしの金を出して菓子を買う気には如何にもなれず。目の前に並ぶ菓子を睨み付けた。
一方御伽はというと、小さめのケーキを持ってレジへ並ぶところだった。
「…おっ前、どうでもいいとか言いながら結局ケーキ買うんじゃねぇか」
「自分を祝うくらい良いだろ。僕は他人に祝われたこと無いから」
「言えば良いじゃねーか」
「やだよ。別に祝って欲しい訳でもないし」
彼の態度にもやもやする。
御伽が会計をしている隣のレジに並び、一つだけ注文した。
窓から空をちらりと見ると、外は先程よりも暗い。といっても足元はまだ見える程度には明るい。同時にコンビニから出て、再び隣に立って歩き始めた。
がさがさとコンビニの袋が鳴る音を耳に入れながら、御伽が本田に問いかける。
「何買ったの?」
「肉まん」
「ああ、コンビニの肉まんっておいしいよね」
早くも袋を破きながら温かなそれを露にする。火傷しそうな熱が指に伝わってきて、冷えた指には丁度良いと思いながら肉まんを半分に割る。
俺は半分に割って食うのが好きだ、と意味も無く呟く。一瞬きょとんと目を丸くした隣の男は、しかし直ぐに僕も同じだ、と笑って言った。
割った片方を彼の目の前に差し出す。再び彼の目が丸くなった。
「やるよ。ハッピーバースデー御伽くん」
「え、えぇー…、別に気遣わなくていいよ」
「いいんだよ。初めての他人からの誕生日プレゼント有難く受け取っておけ」
半ば無理矢理御伽の手に半分の肉まんを押し付ける。本田を見つめて困惑した表情を崩さないまま、御伽は躊躇いながら仄かに暖かいそれに口をつけた。
「…っうわ、もう冷たくなってる…」
「ほらお前が早く食わねぇから」
「僕の所為じゃないと思うんだけど……うん、まあいいよおいしいから…」
「うまいんだろ?なら良いじゃねぇか」
「うん………うん、ありがとう」
「おー」
殆ど祝われたことなんて無かったし、別に祝って欲しいなんても思ってなかったのだ。
だけどやっぱり、祝ってもらうのは嬉しかった。
――――――――
滑り込みできなかった御伽はっぴーばーすでー!
なんか御伽って自分のことはどうでもいいって思ってるイメージがある。何故だ
取り敢えず本田と仲良くしてると可愛いよねって話だよ