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2026年06月13日
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すきすきすきす
2011年03月07日
じゅうえどでじゃっかんふむけようそ
ちゅ。
小さく音を立てた後、近づいた顔はすぐに離れていった。
ぽかんとして見開かれていた蒼い瞳が、綺麗だなと何となく思った。
しかしその表情はすぐに歪み、眉を吊り上げられて。
次の瞬間には、バチンという音と頬に走った鋭い痛み。
拳で殴られなかっただけまだマシだったと思うことにした。普通に痛いけど。普通にって言うか本気で叩いたんだなってわかるくらいに痛いけど。
一瞬何が起こったのかわからなくて頭の中が混乱して目をぱちくりとさせていると、憤慨した目の前の少年がこちらをひと睨みしてから、すぐに背を向けて目を逸らされた。
あれ、怒らせた。星が飛んでいる頭の中で漸くそれだけ把握する。
しかし何故怒らせたのかまでの思考には至らなかったようだ。
未だにひりひりする頬を掌で撫でながら、十代は目の前から去ろうとする少年を慌てて追いかけた。
「おーい、待てよエド!」
「お前最低だ!今日はもう話したくない!あっちへ行ってしまえ!」
後ろに向かって罵倒の言葉をつらつらと並べるが、聞いたことを右から左へ受け流すのは彼の得意技である。聞こえんとばかりに少年の後姿を追い、腕をしっかりと掴んだ。
「何で怒ってんだよ!」
「それがわからない限りはお前と話すことは何もない!離せあっち行け!」
「ちょっとキスしただけだろ」
「…………お前、キスの意味分かって言ってるのか?」
頭を抱えながらエドが盛大に溜息をついた。それを見て少しだけむっとしたが、実際にキスがどんな意味を持っているのかは曖昧なので何もいえない。
捨ててあった薄い本が女性向け雑誌だとは知らず、翔やヨハンとぱらぱら見ているときに見つけた単語。他の二人は意味を分かっているようで何やら話をしていたが、十代だけはどんなものなのかいまいち理解ができなかった。
口と口をくっつけることに何の意味があるのか。少しだけ興味を持って、雑誌にざっと目を通していた。
そのときに、気になる話を目にしたから。
ちょっとだけ、試してみたいなと、思ってしまった。
「僕にあんなことをした正当な理由を述べることができるのなら、今回のことは特別に忘れてやる」
「理由……一応、あるけど」
「言えるものなら言ってみろ」
「初めてのキスの味はレモンの味だって言ってたから本当かなって」
本日二度目の頬の鋭い痛みと共に、今度は頭の中にではなく目の前に星が飛んだ。
――――――――
エドは急にキスとかされても乙女みたいに赤くなって照れたりせずとにかく意味が分からないと大激怒すればいいなと思いました。
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