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2026年06月13日
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仲裁(P4:主とりせと完二)

2012年04月08日

りせが俺の腰に抱きついたまま泣いてしまった。
そして目の前には完二が慌てたように目を泳がせている。
どうやら彼が彼女を泣かせたらしいのだけど、正直な話俺は通りかかっただけだから状況を把握暇なんてなかった。
いつも気丈な彼女がこんなにも涙を見せるのは、それは事の重大さがあまりにも大きい証拠なのだろう。
俺はりせの頭を撫でながら、目は完二に移した。
目を合わせるとびくりと肩を揺らして、顰めたままの眉が頼りなさげに下がっていく。
あ、これでは彼も泣いてしまうかもしれない。

「完二、りせになにかしたの」

俺はできるだけ優しい声で聞くように努めた。だけど目の前で小さくなる後輩はどうにも俺の気持ちを敏感に察するようで、目には怯えの色とか悲しげな色とかが混ざっていた。
もしかして、怒っていると思われているのだろうか。確かに女の子を泣かせることは男としての恥だとは思うけど。

「お、俺は……、…」

俺は、もう一度呟いた時、彼の表情が歪む。
完二は人一倍傷付きやすい。拒絶されることを誰よりも怖がっている。
完二の中で俺の存在が大きいことは知っている。俺を一番に信じて、俺を一番に頼ってくる。
そして俺に拒絶されること、見放されることを一番に恐れているのだ。

彼の歪んだ瞳から何かが零れ落ちる前に、俺は彼を引き寄せた。

「完二、俺は怒ってはないよ」
「どんな理由があったのかは分からないけど、それでもりせを泣かせたのは事実として受け入れて」
「りせも、完二が怒るのは理由があるはずだよ。ちゃんと向き合わなきゃ」
「ほら二人とも、お互いに謝っちゃえばどっちも悪くなくなるだろ?」

りせのふわふわの髪の毛が俺の頬を擽ると同時に、完二が俺の肩口に額を押し付けた。

「お前達が喧嘩をしたとき、俺はどっちか一人の味方にはなれないよ」

可愛い可愛い二人の後輩、どちらもの味方でいたいからだ。


――――――――

りせちーと完二は可愛すぎやしないか…
+直斗きゅんで一年組の破壊力の高さ
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