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2026年06月13日
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あのこがほしい(P4:主→完)

2012年04月04日
やっぱりふいんきぶんしょう
勢いと脳みそだけはR15なんだけど文章力が幼稚園児っていう…
若気の至りってやつだね!

・最初あたりはふいんきがほんの少しやばめ。ほんのすこし
・途中で話の内容が迷子
・オチも迷子
・うちの主人公は常に彼女がいっぱいのサイテーな子
・主→→→→(←)完









べろりと耳を舐めると、「ひぇッ、」と息が詰まるような声を漏らす。一気に赤く染まる耳朶を今度は指で揉みながら、ただ彼の反応を楽しんだ。
驚きに見開かれたまま潤んだまんまるな瞳とか、困ったみたいに下げられた細い眉とか、羞恥で真っ赤になった目尻とか。ああ、素直な反応が酷く可愛い。
わざと音をたてて額やら頬にキスをすると、彼は目をぎゅっと瞑って体を震わせた。それから、嫌だとでも言うように首を緩く振る。なのにマトモな抵抗をしてこないのは、俺に流されかかっているのか、それとも体勢が不利だからか。

「せんぱ、や…いや、です」

絞り出しただろう声もいつもと違い弱々しくて、征服心がもっともっと擽られる。嫌だと言われて止められるほど、自分の理性を押さえるのは得意じゃない。

「何が嫌なの」
「だって、おかしいじゃないすか」
「おかしい?」
「先輩、彼女いる、のに、なんで俺にこんなこと」

俺の胸を突っぱねようとしてた腕は、力なんて殆ど入ってない。普段なら彼の方が大きいし力だって強い。でも今は俺の方が強い。強いというよりは、彼の上に覆い被さるように乗っかっている体勢が有利なだけだ。
耳朶を触っていた指は、ちりちりとピアスを弄っていた。ピアスのせいで余計に耳の赤さが目立った。
それをまた可愛いなあと思って、我慢できずに耳にかぶりついて柔く歯を立てると、びくりと震えて小さく声をあげる。その声が恥ずかしかったのか素早く口元を押さえる仕草が、やっぱり俺を煽るのだった。

「彼女は確かにいるね。一人じゃあないけど」
「っ…最低だ…」
「俺を愛してくれてる子を蔑ろにするなんてそれこそ最低じゃない」

白くて汗ばんだ首筋に唇を這わせる。見た目の大きさからあんまり想像できないけど、意外と首は細い。こんなに近くで見て触ってみないと分からない。まだ15歳だものねえ、なんて思いながら、そんな純粋(しかもこの子は人の数倍)でいたいけな後輩に不純なことをしてる自分がいる。
浮き出る鎖骨を指でなぞると、顔をとうとう俺から背けてしまった。
額に引っ張られている傷がよく見える角度。その傷さえも愛しくて堪らなくなる。あーあ全部食べてしまいたい。

「完二、顔見せて」

ふるふる、と小さく首を横に振る。でもそんなのお構いなしで頬を掴んで無理矢理こっちを向かせて、口を押さえていた手を剥ぎ取ってぐっと顔を近付ける。息が近い。それが熱くてまた堪らなくなる。
全部が俺以外に届かなければいいのに、なんて思いながらあっつい唇にがっつくようにキスをした。

「ん、ぅ、う」

くぐもった声が漏れる。予想外に可愛い声を聞かせてくれるもんだから、柄にもなく興奮して角度を変えて何度も口付けた。

「ね、何で俺がお前にこんなことをするのか、知りたがってたね」
「っは、あ…?」
「完二が俺のモノになってくれないからだよ」

愛しいと思ったら手に入れたいの。
だから彼女達を拒まなかったし、愛してくれているという事実が純粋に嬉しかったんだけど。
いくら俺を愛してくれる人がたくさんいても、どうにも最近じゃあ満足できないんだ。
そこで俺は初めて自分が恋い焦がれているんだと気付いたんだよ。
たった一人だけの愛情が欲しいんだなって。
そうだよ、俺はお前に恋をしてる。俺のモノにしたくて堪らないのに、お前がなかなか俺のモノになってくれないから。

薄いシャツで守られていただけの白い肌が露になって、少し筋肉質な、でも触り心地が良い腹に指を走らせる。

「う」

手のひらで顔を覆ったかと思ったら、彼の頬に滴が流れてきて流石に俺の指も止まった。
驚いてしまったのだ。まさか泣くなんて思ってなくて。
そんな彼の口から溢れた台詞は、「俺はモノじゃねぇ」という至極真っ当なものだった。

「アンタの独り善がりな意見なんて知らねぇ、俺、俺は、俺の意思が尊重されないのが嫌だ」
「…完二、」
「モノにしたいとか手に入れたいとか、ワガママだ。アンタの、自己満足で何人が傷付いたと思ってんだよ。人の気持ちを何だと思ってんだよ」

しゃくりあげながらも力強い声に俺は呆然とした。
だって俺の本当に欲しいものだなんて、いつも手に入らないんだもの。伸ばして伸ばして必死に届いても、やっぱり俺の手を離れていくんだもの。だったら最初から俺のモノにしようとして何が悪いのさ。欲しかったから手に入れようとして何が悪いのさ。
自分に正直に歩いてきたのに、やっぱり一番欲しいと思った人は俺の傍に来てくれなかったんだ。
気付いたら俺の視界も歪んでいて、我慢が苦手な俺は情けなくボロボロと泣いてしまった。欲しいだけじゃ駄目なの、傍に置きたいだけじゃ駄目なの、とか自分でも意味が分からない言葉を並べながら完二の胸に顔を埋めた。

「…先輩は、極端過ぎるんスよ」

ただ傍にいるだけじゃ駄目なんスか。
完二は俺の頭をぎゅうと抱き込んだ。

「人のモノになるとか考えたことねーけど、やっぱり俺は誰のモノにもなりたくねっス」
「でも先輩の傍にはいたいって思う」
「それじゃ駄目ですか」


欲しい欲しいと焦がれてきた子が俺の傍にいたいと言った。
それじゃ足りないんだ、と言おうとした喉が熱くなって、次に出てきたのは嗚咽だった。
声も上手く出ないし相変わらず涙は止まらないしで、もう俺はそれで良いやと思ってしまった。


20120404


――――――――

うちの鳴上さんは完二ちゃんが欲しすぎて一番手っ取り早い「身体に教える」方法を取ろうとして見事に失敗するような駄目な人です
そろそろちゃんと最初から両思いで幸せな主完が書きた、い…
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