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2026年06月13日
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おとなとこども 2 (銀城と一護)
2011年07月08日
前の続き…のような気がする
キャラが違うのは銀城よりも一護かもしれない
目が覚めると、薄暗い部屋の中だった。今まで自分は何をしていたのかがとても曖昧で、ずきずきと痛む頭を押さえる。気付いた事は、俺がソファに寝そべっていた事。
ぼやける視界を覚醒させようと瞬きをする。それでも暗闇に慣れていない目では、隣に座っていた男の顔を確認するので精一杯だった。
「…銀城、」
「おう。起きたか一護」
何だかいつもより声に覇気がないように感じられたのだが、ソファに目の前に置いてある真っ黒なテーブルの上にあった氷の入ったグラスと、微かなアルコールのにおい。
すぐに理由が分かった。
「…呑んでたのかよ」
「ああ。お前も呑むか?」
「いらねぇ。俺未成年だし」
真面目だな、と銀城が肩を竦める。
ほんのりとアルコールが鼻につく。不快なわけではないが、嗅ぎ慣れない不思議な匂い。
銀城がテーブルサイドに置かれた小さなライトを点ける。小さなライトはそれ相応の仕事しか出来ず、ぼやける小さい灯りが少し寂しく見えた。照らされた銀城の顔は、赤く染まっていた。
その時、他の人間の姿が確認できなくて、俺は疑問を口にする。
「他の奴らは…」
「さあな」
氷しか入っていないグラスを傾けながら、銀城は眠そうに答えた。酒がもう無いと気付いて、目を細めて眉を顰める。
銀城の明らかに適当な返答に、勿論俺は納得できなかった。どうやら俺はうっかり眠りに落ちていたようだが、それなら俺を叩き起してくれれば良い。眠ってる時間さえも惜しい。
すると、銀城はジーンズのポケットから腕時計を取り出した。黒い外面とは対照的な白い針は、長い方が5の場所を、短い方が1を差していた。俺は目を疑った。
「お前、修行が終わった直後に倒れたの覚えてるか?」
「………覚えてねぇ」
どうやら倒れたらしい。全く記憶にないけど。
一応気を使って寝かせたままにしてくれた、らしい。
「俺達はお前に死神の力を取り戻して欲しいし、お前も早く力を取り戻したい。けどな、お前がぶっ倒れて動けなくなったらそれこそ目的が遠くなる。疲れてんなら、疲れてるって素直に言えよ」
掌が俺の髪の毛をくしゃりと撫でた。
まただ。つい最近もこんなことをされた。子供に言い聞かせるように、いつもの冷静で飄々とした態度とは結びつかないくらいの優しい手付きで。
こいつといると俺はガキになったみたいで少し嫌だった。実際俺はガキなんだけど、これまでで俺が「子供」で他人が「大人」だなんてあまり気にしてこなかったから。
子供扱いされるのは新鮮だ。そういえば育美さんも言われたことはあったけど、あの人から言われるのと銀城から扱われるのは、何だか違うもののような気がした。
俺は、こいつから子供扱いされるのが嫌なんだ、きっと。
「お前は考えてることがすぐ分かるな」
赤い顔で銀城が笑う。グラスを持って氷をからから鳴らし、再びそれを口に流し込もうとするが、やはり入っていないことに再度気付いて、不満そうに唇を歪ませる。
酒が飲めるようになったら大人になれんのか。考えてることが分かるようになれば、強くなれんのか。
そういうんじゃ、ないんだ。
ふ、と目の前に影が出来る。気付けば、銀城の顔が酷く近くにあった。
驚いて咄嗟に離れようとしたら、ソファの柔らかさの所為でバランスを崩して後ろに倒れた。衝撃は全くなく、寧ろ柔らかい感触がとても心地よかったけど、そんなことを気にしている余裕がなくなった。
でかい手は簡単に俺の肩を押さえ込んだ。びくりともしない。
銀城、そう声を上げようとした唇が塞がれる。かさかさした感触に、動きが止まってしまった。
あの時と同じくらい浅いキスだった。前回と違うところと言えば、銀城の唇が驚くほどに熱かったこと。それからアルコールの苦味が混じっていること。
触れるだけで、押し付けるだけで、貪るなんて事はしない。
これは子供にするキスなんだ、と俺はこの瞬間にそう思った。
必要以上に入り込むこともせず、でもあやす程度に愛情を注いでくれる。
それが心地良いなと思った俺も、
「おい、酔ってンだろ」
「ああ、そうだな」
きっと俺も、部屋に充満してるアルコールの匂いで酔っているんだ。
肩から手は離れたけど、唇は離れなかった。
――――――――
なんだろ、ただ単にキスする話になってきた
銀城さんには只管に一護を子供扱いして欲しい
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