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無題
みんな、焚き火の近くで談笑している。時々、誰かが叫ぶ大きな声やみんなで一斉に笑う楽しそうな声が、背中から伝わってくる。
軽く耳を塞いだ。聞こえていた声が小さくなる。少しだけ安心した自分に、落胆した。
たくさんのことがあった。
そのたくさんのことの中に、ベリルの良い思い出は少なかった。
騙されたり、裏切られたり、傷ついたり、振い向いてもらえなかったり、馬鹿にされたり、
そして、嫉妬から他の人間を傷つけてしまったり。
自分の想い人に思われている少女を少しでも妬んだり恨んだりする感情が生まれると、それに比べものにならないくらいの罪悪感と自己嫌悪が自分の中に生まれる。
それは、彼女が親友だから。誰よりも自分を必要としてくれて、誰よりも自分に優しく接してくれた少女だから。
だったら、自分の本当の感情なんて押し込めてしまえば良い。自分よりも何百倍も良い子なのだから、幸せにならなければいけないのだ。自分の彼に対する想いなど、取るに足らないくらいに。
それなのに、押し込められないから辛い。辛くて嫌だ。
膝に顔を埋める。相変わらず、彼らは会話を楽しんでいる。……自分の居ない輪の中で。
やはり、自分はここに居ても意味がないのか。
本当はベリルは、故郷の村で別れるはずだった。「ベリルは巻き込まれただけだから、ここに残した方がベリルのため。」という結論で、その話を聞かされたときには驚いた。驚いたというよりも、ショックの方が大きかった。
誰も止めない。ベリルがここに残る事を。最終的な判断はシングに任せて、『残る』という選択肢。
自分はいらないのだろうか?どうして止めてくれないのだろうか?
ボクがコハクだったら、一緒に行こうっていうくせに。
自分の台詞を思い出して、ベリルは頭を振った。
それでも、今でも彼のことが好きだというのは、ボクの趣味は一体どうなっているんだと自分に呆れた。
あの輪に入りたくない。今は、入りたくない。
ただ、誰かに振り向いて欲しかっただけなのに。
誰かに、気付いてほしいだけなのに。
誰か、気付いて
「ベリル……てめぇ離れてたら危ねぇだろうが迷子になりたいのか?」
うっすらと視界がぼやけていた。眠かったのか、それとも涙が浮かんでいたのか、ベリル自身にもそれがわからなかった。
ただ、後ろから聞こえた声で意識がはっきりしたのだけは分かった。
少しだけ目を擦ってから振り向くと、長身の黒髪。一人しかいない。
「……ヒスイ、何しに来たの?」
「何しにじゃねーよ。コハクがお前いなくなってんの気付いて、探し回ってんだぞ。」
「へぇ、そうなんだ……」
「?お前いつもの意味も無いテンションはどうした?」
「ボクは今、カンショーに浸ってるのさ。芸術家として、自然と一体になることは重要だからね。」
ヒスイはよくわかんねぇとぼそりと呟いて、「帰るぞ」とベリルを促したが、当のベリルは「嫌だね」と首を振った。
「なんで」「まだここにいたいから」短い会話が切れてしんと静まる。
しばらくした後、後ろでヒスイがどこかに座った音がした。
「なにしてんのさ」「お前が動くまで俺もここに居る」小さくそう聞こえた。
「大体、『ベリル見つけたけど動きたくないって言うから置いてきた』なんて言えばコハクに蹴られるのは一目瞭然だ。ぜってぇお前を連れて帰らなきゃいけねーんだっつの。」
「…別に良いじゃん居なかったって言えば。」
「うるせー俺は居る。居るったら居る。お前を一人にはしておけねー」
「……何で?」そう問うと、「ちいせーからすぐに魔物に食べられそう。」と答えられて、少しだけ想像してぞっとした。そう考えれば、ヒスイが居てくれた方が安心する。魔物がヒスイを食べてくれるかもしれないという、少し間違った解釈の仕方で。
「それに、」
お前が泣いてたから、
その言葉は、小さすぎてベリルには届かなかった。
――――――――
まさかのヒスベリ^^
最初の流れから行くとシンベリかコハベリになりそうだったんだけど!なんだかヒスベリが思った以上に好きだったから!!
ハーツでは一番不幸っぽく書かれてるのはリチアだけど、本当にかわいそうだったのはベリルだよね。
休日
・ごっずをまだちゃんと見たことがないから現代パロとかに走るしかない俺
・それなのにごっずを書きたがる俺
・ということで現代パロ
・ジャックがジャイアニズム
・遊星は無気力
・カップリング要素あり(ジャ遊)
罰ゲーム
「罰ゲーム」 「罰ゲーム」
「罰ゲーム」 「罰ゲーム」
「罰ゲーム」 「罰ゲーム」
「罰ゲーム」 「罰ゲーム」
「闇の扉が、開かれた……」
「…何故こんな事をするのかって?」
「俺だって、出来ればやりたくないさ、こんな事」
「でもな、お前達が悪いのさ」
「お前達が、俺の心の領域を踏みにじるから」
「お前達が、俺の心の領域を」
「『俺のもうひとつの心』を傷つけ、穢していくから」
「……罰ゲーム」
――――――――
魔王様イメージ。魔王様も遊戯が傷つけられたら怒ってくれる。
優しい相棒と優しくない俺
うちに、よく野良猫が来ていた。
何故か家の前に寝そべって、通行の邪魔をするように足に顔を擦りつけてくる。
最初は少し困ったけど、時が経つにつれて、その猫も家族になった。
御飯を持って名も無い猫を呼べば、茂みからがさがさと出てくる。
家の前で寝そべっている猫に向けて「いってきます」と声をかけると、返事をするようににゃあと鳴く。
休みの日に、たまにその猫と戯れたり、友達との約束に連れて行ったりもした。
じいちゃんも相棒も、もちろん自分も嬉しかった。
学校から帰ってきたら、家の端っこの陰の方で、猫が死んでた。
野良犬にでもやられたのだろうか、所々噛まれた跡がある。
俺は相当なショックだったけど、これが自然の摂理なんだなと逆に納得した。
相棒は何も言わずに、猫に歩み寄って、その場に膝をつく。
最後に見たのは一昨日だったか。いつ死んでしまったのだろうか。昨日かもしれない。その答えは分からない。猫は口を永遠に閉ざしてしまったから。
誰にも気付かれずに、死んでしまったのか。
相棒は猫の腕を持ち上げた。こんなことを言うのもあれだが、死んでしまった生き物には触らない方が良い。そう言うと、相棒はそんな冷たい事を言った俺を咎めもせず、力無く笑って「大丈夫だよ」と呟いた。
猫は動かない。相棒の声には答えない。手を出すと、いつも重ねてくれた小さい手は、もう動かない。
「じいちゃんに見つかる前に、何処かに埋めておこうか。お墓を作ろう。」
きっとじいちゃんが見たら、ショックで倒れちゃうよ、躊躇い無く猫を持ち上げる相棒。俺は精神体で、見ていることしかできない。
近くの木の下に、相棒は一人で穴を掘る。俺も手伝いたいが、手伝えない体だ。
ポケットの中からティッシュを取り出し、下に敷いた後、猫をそこに置く。もう一回ティッシュを被せて、土を元に戻し始めた。
相棒の手が止まる。土に、黒い染みがぽつぽつとできる。雨が降ってきた訳ではない。
だめだ、俺が代わろう。ごめん、もう一人のボク、君はやっぱり優しいね。相棒は奥に引っ込んだ。頬に、相棒の名残の涙がぽろりと落ちた。
これは俺の涙じゃない。俺は泣いていない。自分でも驚くほど、何も思っていない。涙が出ない。
俺はなんて冷たい人間だろう。片割れは泣いているのに、その思いを共有できないなんて。
ごめんな相棒、俺は優しくなんかない。
本当に優しいのは、相棒のような人間のことだよ。
どんなことがあっても、俺は泣けないのかもしれない。
やさしいやさしい、誰よりもやさしい俺の相棒。
きっとお前は、俺がいなくなったときも泣いてくれるだろう。
お前が泣いてくれることがうれしいと思っている俺は、やはりやさしい人間じゃない。
俺は誰よりも、お前の泣き顔がみたくないのに。
――――――――
学校に行く途中で猫の死体を見たショックから思い浮かんだ話。
闇表を書こうとしたら、おや……?
泣き虫な相棒と、感情が乏しいけど相棒が大好きな王様、みたいな(なにそれ
でも遊戯王で一番優しい人は相棒だと思う。
無題
・表遊戯は、「海馬は闇遊戯が好きだった」と思っている
・だけどほんとは海馬→表遊戯っぽい
・闇遊戯がエジプトに帰った後の話
・ぴくしぶで見た漫画に触発されちゃったもの
・表遊戯が卑屈気味
\(^o^)/