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2026年06月13日
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休日
2010年08月04日
・ごっずをまだちゃんと見たことがないから現代パロとかに走るしかない俺
・それなのにごっずを書きたがる俺
・ということで現代パロ
・ジャックがジャイアニズム
・遊星は無気力
・カップリング要素あり(ジャ遊)
今日は学校も休み、バイトも休み、修理の依頼も無しの日曜日だ。
久しぶりのゆったりとした休日に、何をしようかと考えながらも遊星は布団から出る気配がない。
寝たい。眠い。寝るしかない。そうだ寝よう。
休日は一日いっぱい眠る事にしよう、最近はまともに睡眠もとれなかったから、今日は絶好の日だ。
休日って素晴らしい、そう思っていた遊星の想いは、玄関のチャイムが鳴った事によって一瞬で爆破した。
ピンポーン。一回目のチャイム。今日は休みだから、修理の依頼はお断りだ。
ピンポーン。二回目のチャイム。何なんだ、俺は意地でも出ない。
ピンポーン。三回目のチャイム。しつこい、しつこすぎる、誰なんだ。
……ピピピピピピピンポンピンポンピンポーン。連続でチャイムが押された音。
終いには、ドアがドンドン叩かれる音。
遊星はベッドから跳ね起きて、タンクトップが肩からずり下がっていることも気にせずに玄関へ向かった。遊星の顔にしっかりと表れている表情は、怒り、不機嫌、だるさ、眠気。
普段から無表情なだけに、感情の表れが乏しい。しかし、これは確実に苛立っていた。
サンダルも履かず素足で玄関に出ると、ドアを乱暴に開けた。自分の休日を台無しにした張本人を上目で睨みつける。
太陽の輝きで光る綺麗な金髪と、整端な顔立ちが目に入る。遊星の見上げる形とは逆に、訪問者は遊星を見下ろす形で二人の目が合う。その人物は遊星がやっと出てきた事に満足しているようだ。
「遊星、貴様出るのが遅いなぁ。この俺を待たせおって。」
「………ジャック、ふざけないでくれ。」
「何だと?俺の何処がふざけているというのだ。」
「休日なんだから、休ませてくれ。今日は外に出たくない。俺は眠い」
「貴様、休日になるといつも眠い眠いじゃないか。たまには外で遊ばんか!そろそろもやしっこを卒業しろ。」
お前は俺のお父さんか、とか、俺よりも青白い奴が何を言うんだ、とか、俺を引きこもりみたいに言うな、とか言いたい事はたくさんあったが、逆にたくさんありすぎて何も言うことができなかった。
「さっさと着替えて来い!俺の散歩に付き合え!あと財布持って来い、俺は金がない。奢れ。」などと家の前でほざくものだから、とりあえずその辺に捨ててあったジーンズとTシャツを着て(最後に洗濯をしたのはいつだっただろうか)、家の外に出て最初にジャックを思い切り蹴った。
ジャックと遊星は特に行くあても無くふらふらと歩き回っていた。日曜日だということもあって、親子だったりカップルだったり友達同士だったり、さまざまな人間が遊びに出掛けている。
ところどころ出ている屋台にジャックが興味本位で入って行けば、なんとおばちゃんたちがサービスしてくれるのだ。それはきっとジャックが良い男だからだろう(性格さえ除けば見た目はとても男前だ)。
もらったたいやきをもそもそと食べながら、ジャックと遊星は公園のベンチに座っていた。遊星は何も考えずに、ぼーっとしながら黙々とたいやきを貪っている。よくみると目がうとうとしている。そろそろ夏も終わりだという時期だが、まだ十分温かい。それに、今日は温かい割には風が涼しい。なんというお昼寝日和だろう。
『眠い』しか考えていない遊星の横では、ジャックもたいやきを片手にぼーっとしている。
そんなときに、声が聞こえた。
「アトラスさんだ!」
ゆっくりと視線を上げると、遊星たちが通っている学校の女子生徒らしかった。のだが、ジャックはそんな女子たちを知る筈も無く、目を細めて頭の上にクエスチョンマークを浮かべている。遊星も同じだ。
ついでに言っておくと、ジャックは学校ではかなりモテる。驚くほどに。ファンクラブだってある。ファンクラブの子たちは、敬愛と親愛をこめて『アトラスさん』と呼ぶ。らしい。
「こんなとこで会えるなんてラッキーです!」
「今、暇ですか?良かったら私達と遊びませんか?」
きゃあきゃあと騒ぐ女子たちは、ジャックに夢中だ。これは自分はいない方が良いのかもしれない、と感じた遊星は、空気を読もうとそっとベンチから立ち上がった。
……のだが、動く事はままならなかった。歩こうとしたその時、いきなり腕を掴まれて、後ろに引っ張られた。
後ろを振り返ると、ジャックも共に立ち上がっていた。
「悪いが、今はこいつとデート中だ。邪魔をしないで貰おうか。」
遊星は一瞬ジャックの言葉を理解できなかった。
「行くぞ、遊星。」そう言われて腕を引かれ、とりあえず付いて行くほか選択肢はない。あの女子たちがどんな顔で呆然としているのか気になったが、少し怖くて見れなかった。
しばらく歩いた。どちらも無言のままで。その沈黙を破ったのは遊星の方だ。
「……ジャック、さっきのは……」
「逃げるための口実に決まっているだろう。」
「………そう、だよな。うん」
「…なんだ、残念そうだな?デートがしたかったのか?」
「別に残念じゃない、そんなんじゃない…。」
「お望みとあらば、今からデートをしてやっても良いんだぞ?」
「………しない。」
『デートは逃げるための口実。』
その言葉に、ほっとしたような、ほんの少しだけ残念だったような。
……ほんの、ほんのほんの少しだけ。
にやにやと笑っているジャックが悔しくて、遊星はジャックの足を緩く蹴った。
――――――――
デレ遊星……ww
毎週日曜日いつもジャックは遊星の家に押しかけて散歩という名の口実でデートに誘ってればいい。
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