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2026年06月13日
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好き
2011年01月12日
「あ、好きだな」と思った時、気のせいかなと考える方が多かった。
でも、そう思った時はいつも同じ人間を眼で追っていて、俺に目の前で笑って笑って笑って
たまに落ち込んだり怒ったりして、けどやっぱり最後には笑って
奇抜な行動したり意味わからない台詞を叫んだり
女タラシで誰彼にでもクサイ台詞を吐き出して
(あ、好きだな)
隣に居ると安心すると同時に何とも言えない苦痛と罪悪感がある。
それは俺如きが彼の隣に居ても良いものかと自分を卑下するだけじゃなく、親友である彼にそんな如何わしい感情を持っている事に対しての方が強いのかもしれない。
隣に居ると居心地が良くて、酷い嫉妬に駆り立てられる。
その嫉妬は俺が持っていなくて彼が持っている何かの才能を妬んでいるという訳ではなく、ただ単純に中に渦巻く真っ黒くて醜い塊を俺が『嫉妬』だと思っているだけだ。
きっと彼を取り巻く人間に対しての感情なのだろう。天才と呼ばれるほどの才能と共に、容姿端麗という言葉が似合うだろう整った顔を持つ彼は、当然のように毎日女生徒からの黄色い声援を一身に浴びている。
当たり前だ、彼は人気者なのだから。
俺は『親友』という一つの特別な枠の中に居る一人なだけで、別に彼にとっての特別は俺だけじゃないなどという事は分かりきっている。
それなのに、俺はあいつを独り占めにしたいとでも思っているのか。
ああ、嫌だ。俺は自分の中の醜い感情が嫌いだ。俺にだってあいつ以外の親友が居る筈だ。その事を考えて、「俺の事を独り占めにしたい」なんて思っている奴を見つけたら軽蔑するのだ。
あいつもそうなんだ。それが普通の反応なんだ。
それでも、俺は彼が居ないと駄目なんだ、彼に一番俺の傍に居て欲しい。
気持ち悪いなんて思われるのは想定の範囲内だ、俺は彼に気持ち悪いだなんて思われる事を苦痛としない。逆に受け入れられてしまっては、俺の立場が無い。
彼は俺の物ではない。誰の物でもない。自由奔放な姿が好き。それを俺という枷を付けて繋ぎ止めるなんて事、俺には許されない事なのだ。
(あ、好きだな)
笑っている顔の隣には、いつもの人物。
帝王と呼ぶに相応しい男。
そいつの姿を確認する時、俺の心臓は音を立てて縮んで行くと同時に、在られも無い嫉妬の感情が蘇り、帝王への尊敬が生まれる。
また彼と一緒に居るのか。いつも一緒に居るよね。二人は本当に仲が良いなぁ
ああもう、俺は何を考えたいのだかわからないよ。
彼が好きで、親友で、嫌で、隣のあいつだって親友で、尊敬してて、好きで、ああでも憎い。
憎いだなんて思いたくない。
でも、二人でいるときの彼らの顔は楽しそうで、俺が入る余地なんて無いくらいに楽しそうで、寧ろ俺という存在が二人の中から無くなっているんじゃないかなぁと思って
それが何よりも嫌だ。
俺ってなんてちっぽけなんだろう。そう思って、眼の端に映った二人の背中に声を掛ける事が躊躇われて
彼の笑っている顔が好きだ。どんなときも、どんな事があっても、崩されない綺麗な顔
………なんだ、それで良いのか
俺は俺の横で笑っている彼が好きな訳じゃなく、俺に笑顔を見せてくれるお前が好きなんだな。
じゃあ、それで良いかなととうとう自己完結するべき時が来たようで。
笑ってくれるならそれで良い。俺の隣じゃなくても良い。
とにかくとにかく笑って笑って笑って、俺が好きな笑っている彼が居ればそれでいいのだ。
単純。
「……吹雪、丸藤!」
振り向いた顔は、やっぱり笑っていた。
これが、俺の大好きな笑顔。
「あ、好きだな」と思った時、気のせいかなと考える方が多かった。
気のせいじゃ無いなって気付いたのは、その笑顔のお陰だった。
――――――――
藤→吹で藤原ネガティブ思考。藤原は病んでいる位がちょうどいい。
こっそり吹→亮だったりもする。個人的に藤原と亮は仲良し希望なので藤原は亮に嫉妬しても暫く経ったら「まぁ、丸藤なら良いか」って考えに至る。因みに亮は藤原の事「途轍もなく面倒くさい奴だけどとても良い奴」と思ってる
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