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2026年06月13日
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shine(PH:グレンとジャック)

2011年04月04日

「グレン!助けてくれ!匿ってくれ!」

紅茶を飲みながら空を見ていた瞳に映った顔。
ここは二階なのだが、と窓から必死に部屋に入ってくる男を見ながら思ったが、この男が窓から入ってこようがベッドの下から出てこようが不思議ではない事に気付く。
よく木を上って窓からグレンの部屋に入ってくるのだ。今回もきっとそんなパターンだろう。
しかし、いつもとは違った彼の青ざめた表情に、少しだけ眉を動かした。いつも付いて行けないくらいの高いノリとテンションで屋敷に遊びに来る筈なのに。
グレンがまだ状況を飲み込めずにいる中、窓をばん、と開けて中に転がり込んでくる。きらきらと輝く長い金髪には深緑の葉がくっついていた。
何をそんなに焦っているのか。彼が大変だという事は大抵は言うほど問題にならない事が多い。グレンはあまり気張りせず、ゆっくりと紅茶を飲みながら「なんだ」と静かに問う。

「取り敢えず私を三日くらいここに置いてくれ」
「断る」
「早い!流石に早いよグレン!理由くらい聞いても良いんじゃないか!」

頬を膨らませて駄々をこねる様は只の子供である。良い歳をした成人男性にしては幼稚な言動に、屋敷の当主は瞳を伏せて溜息をついた。

「ジャック、面倒事を私のところに持ってくるな」
「大丈夫だよ!私がここに居るってこと誰も知らないからね!三日で良いんだ!頼むよ!」

一生のお願いだ、と言って手を合わせながら懇願する彼を見て、何回目の一生のお願いだろうとぼんやり考える。一昨日も言っていたような気もするが、きっと彼は忘れてしまっただろう。
何も答えないグレンが怒っているのかと思ったのだろうか、ジャックは伏せていた顔をそろりと上げる。頼りなさげに眉を下げる彼の整った顔が見えた。
翡翠色の瞳。色が綺麗だと思いながら、その色に惹かれ、自分も相当気紛れだな、なんて小さく思う。

「……三日だけだ」
「ありがとうっ!それでこそ私の親友だよっ!」

飛び付いてくる勢いで喜ぶ目の前の彼に苦笑する。本当に騒がしい男だ。
焦ったり駄々をこねたり困ったり笑ったり喜んだり。
コロコロ表情を変える彼には本当に飽きない。同時に、酷く疲れてしまうが。
「ここに来た理由は聞かないのかい?」と、グレンの隣のソファに身体を沈めながらジャックが呟いた。
そんな今更なこと。「聞く必要がない」、早速テーブルの上の茶菓子に手を出し始めた親友にそれだけを小さく呟き返した。
彼の金糸の輝きに負けないくらい、綺麗な顔で彼は笑った。


――――――――

ジャックとグレンって本当に仲が良かったんだなって思えば切ない

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