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2026年06月13日
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待ち人来たる。

2009年11月15日
住んでるアパートで昼食を作ろうと意気込んで台所に立った瞬間、俺の耳には自分の携帯の着信音が入り込んできた。なんの捻りも無い、ピリリピリリという音が、何もない部屋に響き渡る。
せっかくやる気が出てきたのに、何処のどいつだと心の中では悪態をついていたけど、携帯には『フレン・シーフォ』という、幼馴染で親友の名前。おっさん辺りだったら着信拒否にしてやるところだ。
この名前を見るのも久しぶりだ。あいつは今頃何をやっているのだろう。昔はしょっちゅう一緒に居たけど、今は「忙しい」ということで、しばらく会っていないどころか連絡もしていないことが多い。俺からの電話で、あいつの邪魔をしたくなかったと言えば良く聞こえるだろう。
ボタンを押して、電話に出る。幼馴染の、聞き慣れた、と言ってもすごく懐かしく感じる声が聞こえてきた。この柔らかくて甘い感じの声が、妙に安心する。
少しの間、久しぶりとか元気だったかとか他愛も無い会話をした後、用件を聞く。すると、あいつは少し言葉を濁した後、俺のこの後の予定を聞いてきた。特に無くて暇だということを伝えると、あいつは言った。

午後から会えないか、と。

もちろん俺は良かったのだが、そっちは大丈夫なのかと少し心配になる。なにしろ、俺に三週間ぐらい連絡を寄こさなかったということは、それほど仕事が忙しい以外に理由が浮かんでこない。
了解すると、あいつは嬉しそうな声で、良かったと言った。それからは待ち合わせ場所と時間を確認してから、じゃあ後でと電話を切った。
あいつから俺を誘うなんて割と珍しい。何だか不思議な感じだ。嬉しくない訳じゃない、寧ろ嬉しい。
さっさと昼食を作って、さっさと準備をしよう。そう意気込んだ結果、約束の時間よりも一時間早く準備を済ませてしまった。どんだけ浮かれてるんだ、自分。
いや、多分待ち合わせ場所に着くまでにそれくらいかかる。そんな言葉を暗示のように頭に響かせながら、俺は一時間早く自分の部屋を出た。

外は寒くて、部屋とは全くと言っていいほど温度が違いすぎた。
息を吐くと、白くなって消えた。もう十一月だもんなぁと心の中で呟く。
マフラーとかやった方がいいのかもと考えたが、今更部屋に戻るのも面倒だから、俺はそのままアパートの階段を下りた。


――――――――

微妙な現代パロ。ユーリはアパート暮らし。多分コンビニとかでアルバイト。
多分ユーリとフレンは二日に一回は絶対に連絡取ってます。相思相愛ですから。
続く……かな?
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