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2026年06月13日
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待ち人来たり。
2009年11月19日
待ち合わせ場所は、学生時代によくあいつと帰り道に寄っていたアイス屋の近く。大きな木が、一つだけぽつりと立っている。俺たちは、そのアイス屋のアイスを、その大きい木の陰に座りながら食べることがしょっちゅうだった。暑い日でも、寒い日でも。食べたくなったら、いつだって。
懐かしい。もうそのアイス屋は無くなっているかもしれないが、そう考えていると無性に食べたくなるものだ。それが、どんなに寒い日だとしても。
何年か前とちっとも変らず、あの大きい木はどっしりと毎日突っ立っている。少しくらい成長しているのだろうか。俺にはちっともわからない。
意外にも、あのアイス屋はまだあった。カウンターに立っている人間の顔は知らないが、確実にあのアイス屋だ。あいつを待ってる間に食っておこうか。きっとあいつはまだまだこないからな。なんてったって、やはり四十分も早く着いてしまったからだ。ああ、俺の馬鹿。
ということで、俺はアイスを買った。昔の味とは微妙に違ったが、あの甘さは健在で嬉しい。あいつからは「甘すぎないか?」と評価されたが、俺からすれば百点満点以上の評価だ。この甘さが癖になる。
昔のように、木の陰に座って食べる。見える景色は、昔と一緒。何も変わっちゃいないんだなぁと改めて実感している自分がいた。俺は、変わったのだろうか。
自業自得とは正にこの事だ。アイスを持っていた手が悴んでしょうがない上、体全体が冷え始めている。ああもう、アイスなんて食うんじゃなかった……とは思わない。美味かったからだ。
とりあえず膝を抱えて寒さをしのぐことにする。くそ、あいつはまだ来ないのか。
顔が冷たい。やはりマフラーを持ってくるんだった。コートだけではしのげない寒さがある。
そんな事を考えている時、膝に顔をうずめた俺の首の後ろら辺に、ふわりとした感触が降ってきた。少しビビって顔をあげたら、そこには。
「…ユーリ、君、大丈夫か?」
顔が青白いよ、と、自分の首に巻いていたマフラーを俺の首に巻いたのは、待ち焦がれていた幼馴染の顔。
そいつは割と完全防備で、コートにマフラー、手袋にともう冬支度かよって感じだった。まぁ、実質もう十一月だからなぁ。まぁ、マフラーは今俺にやったからコートと手袋だけなんだけど。
あいつの温かそうな金色の髪に手を伸ばして、掴んでわしゃわしゃと掻き回してみる。何をするんだ、と、困ったような嬉しいような、そんな表情で笑っていた。あぁ、懐かしい。
「……おせぇよ。」
「遅いって、まだ待ち合わせ時間より二十分早いよ。君が早かっただけだろ。」
「……良いだろ別に。早く来たって。」
「うん、そうだね。僕も、君に会いたかったから二十分も早く来たんだし。」
「俺だって四十分早く来た。」
「早く来すぎだよ。」
くすくすと笑う幼馴染の顔に、今までにないほどの安心を感じた。
俺とフレンは立ち上がって、するとフレンは例のアイス屋に目線を移した。
「あ、まだあったんだね。」
「だな。あの甘さはまだまだご健在みたいだぜ。」
あれは甘すぎだったなぁ、と苦笑しながら呟きつつ、「久しぶりに食べてくるよ。」と言ったから、俺も付き合うことにする。さっき食べたけど。もう一個食べたくなった。
久しぶりにお前の隣で食うアイスは、さっきとは比べ物にならないと思うから。
マフラーもあるから、きっともう寒くない。
隣には、フレンだっている。
久しぶりにお前と会って、俺の中は満たされた気がした。
――――――――
前回の続き。ユリフレ風味の心意気はユリフレユリ。
懐かしい。もうそのアイス屋は無くなっているかもしれないが、そう考えていると無性に食べたくなるものだ。それが、どんなに寒い日だとしても。
何年か前とちっとも変らず、あの大きい木はどっしりと毎日突っ立っている。少しくらい成長しているのだろうか。俺にはちっともわからない。
意外にも、あのアイス屋はまだあった。カウンターに立っている人間の顔は知らないが、確実にあのアイス屋だ。あいつを待ってる間に食っておこうか。きっとあいつはまだまだこないからな。なんてったって、やはり四十分も早く着いてしまったからだ。ああ、俺の馬鹿。
ということで、俺はアイスを買った。昔の味とは微妙に違ったが、あの甘さは健在で嬉しい。あいつからは「甘すぎないか?」と評価されたが、俺からすれば百点満点以上の評価だ。この甘さが癖になる。
昔のように、木の陰に座って食べる。見える景色は、昔と一緒。何も変わっちゃいないんだなぁと改めて実感している自分がいた。俺は、変わったのだろうか。
自業自得とは正にこの事だ。アイスを持っていた手が悴んでしょうがない上、体全体が冷え始めている。ああもう、アイスなんて食うんじゃなかった……とは思わない。美味かったからだ。
とりあえず膝を抱えて寒さをしのぐことにする。くそ、あいつはまだ来ないのか。
顔が冷たい。やはりマフラーを持ってくるんだった。コートだけではしのげない寒さがある。
そんな事を考えている時、膝に顔をうずめた俺の首の後ろら辺に、ふわりとした感触が降ってきた。少しビビって顔をあげたら、そこには。
「…ユーリ、君、大丈夫か?」
顔が青白いよ、と、自分の首に巻いていたマフラーを俺の首に巻いたのは、待ち焦がれていた幼馴染の顔。
そいつは割と完全防備で、コートにマフラー、手袋にともう冬支度かよって感じだった。まぁ、実質もう十一月だからなぁ。まぁ、マフラーは今俺にやったからコートと手袋だけなんだけど。
あいつの温かそうな金色の髪に手を伸ばして、掴んでわしゃわしゃと掻き回してみる。何をするんだ、と、困ったような嬉しいような、そんな表情で笑っていた。あぁ、懐かしい。
「……おせぇよ。」
「遅いって、まだ待ち合わせ時間より二十分早いよ。君が早かっただけだろ。」
「……良いだろ別に。早く来たって。」
「うん、そうだね。僕も、君に会いたかったから二十分も早く来たんだし。」
「俺だって四十分早く来た。」
「早く来すぎだよ。」
くすくすと笑う幼馴染の顔に、今までにないほどの安心を感じた。
俺とフレンは立ち上がって、するとフレンは例のアイス屋に目線を移した。
「あ、まだあったんだね。」
「だな。あの甘さはまだまだご健在みたいだぜ。」
あれは甘すぎだったなぁ、と苦笑しながら呟きつつ、「久しぶりに食べてくるよ。」と言ったから、俺も付き合うことにする。さっき食べたけど。もう一個食べたくなった。
久しぶりにお前の隣で食うアイスは、さっきとは比べ物にならないと思うから。
マフラーもあるから、きっともう寒くない。
隣には、フレンだっている。
久しぶりにお前と会って、俺の中は満たされた気がした。
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前回の続き。ユリフレ風味の心意気はユリフレユリ。
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