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2026年06月13日
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君の笑顔に恋をした

2009年09月28日
最初はただ単純に、しゃべらない奴だと思った。
いつも無口で、無表情で、表情を作ったと思ったら眉間に皺を寄せているだけの険しい顔。
背も高いから、睨んでるようにも見えた。
話しかけても、黙ったままおれの話を聞いて、分かっているのか分からないけど、小さく相槌を打つだけ(スルーされるよかいいけど)。

でも、一緒に旅をしていてわかってきた、こいつの事が。
こいつは、きっと不器用なんだと。表現の仕方がわからないんじゃないか、と。きっと無表情の中で、どういう顔をしていいのか悩んでいる。
なんだかんだいいつつ、おれの話をちゃーんと聞いてるし。
困った時は助けてくれるし、おれが変な時は気にかけてくれたし、話相手になってくれたし。
ああ、すっごく優しい奴なんだと、ようやく気付いた。



たまにあいつを見てると思う。
いつも眉間に皺を寄せているが、本当の顔はとても整っている。顔ならその辺の女よりも綺麗なんじゃないか、とも思ったこともある。仏頂面だから、綺麗な顔が見えない。もったいないと、思った。
それから、睫毛が長い。
あいつはいつも、軽く目を伏せる。その時に、見える。長くて、綺麗な。
髪の毛は、それはもうサラサラ、サラッサラだ。
何時だったか、あいつの髪を結ったことがある。指を通すとすりぬけていくような、そんな感じ。触ってて気持ちよかったからずっと触っていたかったけど、あいつに怪訝な顔をされた。
あと、意外と華奢だった。
身長もでかいし、鍛えてるからしっかりとしているのは確かだ。でも、無駄な肉が無いからか、何だか華奢なイメージが大きい。実際、細っこい。手首とか、………腰辺りとか。
そんで、色素が薄い感じ。
北の方で育ったからか、あまり肌が黒い方ではない。白すぎってわけでもないけど。
あいつの銀髪だって、色素が薄い。太陽に反射して、たまにキラキラ光るのを見ると、おれはほんとに綺麗だと思う。

―――なにより、ほんの一瞬とか、本当にたまにしか見せてくれない、笑顔が可愛かった。
笑顔というか、微笑んでいるというか。
おれを見て、そんな笑い方をして。


何時からだろう、おれがこんなにあいつの事を考えるようになったのは。
そもそもおれは何であいつの事を考えるんだろう。
それは、大事な仲間だから?いやいや、それはみんなだろう。人一倍心配だから?どっちかってーとアニーかマオが心配だ。あいつが、おれに微笑んだから?きっと誰にでも笑いかけるだろう。

………おれは、あいつが笑ってくれた時、純粋に嬉しかったんだ。
もっと笑ってほしいとか、おれに笑いかけて欲しいとか、そんなことばかりが頭の中で渦を巻く時もあった。
なんだろう?この感じ。
この、愛しくて愛しくてたまらない感じ、とでも言おうか。うわ、おれ恥ずかしい。

悩んでいても仕方ないってことはわかってる。
だからあいつが、再びおれに笑ってくれたら、この感じは消えるだろうか?

お前の笑った顔が、もう一回見たいよ。……ヴェイグ。


――――――――

ティト→ヴェイの無意識片思い話でした。
純情鈍感と天然鈍感だからくっつきそうでくっつかないこの感じがティトヴェイのいいところです(え
まあ、ズバッと告白しちゃうのもそれはそれで萌えます。
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