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2026年06月13日
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純粋な天然

2011年04月17日

(大人ってのは、夜は寝ないで外に繰り出すのが基本だぜ)

金色の短い髪を風に揺らしながら、男は口元に指を当てながら微笑んだ。
お前さんは子供なんだからゆっくり眠っていなよ、と、普段は寝起きが悪い筈の少年に背を向けようとする。
真っ暗な部屋の中で、彼の金糸が異常に目立つ。

「でも、俺はもう19ですよ」
「俺から見れば、立派な子供さ。歳なんて関係ない」

きょとんとしながら、純粋な目で少年はジョニーを見つめる。その真っ直ぐな瞳に少し狼狽しながら、しかし決して表情には出さずに、参ったなぁと頬を掻いた。
シデンやモリュウをふらふらしている自分にとって、これは当たり前のようなこと。といっても、外に繰り出して自慢の歌声を披露したり、自分の歌に共感してくれた人々と飲みに行く程度だ。いつも、は。


たまに、本当にたまに、他人と一夜を共にすることがある。
それは女であったり、男であったり。要はただ、ふと人肌が恋しくなることがあるのだ。そんなときに、ジョニーの歌を聴いて誘ってくる人間が居る。
温もり恋しさに、ジョニーは呼ばれるまま、連れられるがままに一夜を過ごす。
ジョニーはそれが嫌ではなかったし、此方がそれを求めたのだ。文句を言う必要もなく、言える立場でもない。

今日は、そんな人肌恋しくなった夜。
いつもなら何も気にせず宿の部屋から鼻歌交じりに飛び出すというのに、今日は珍しく連れが出来た。一人ではない。それはもう大勢で、しかも半分以上が子供。
普段は考えることもなかったことを考えながら、足音を立てぬ様ゆっくり部屋を出た。つもりだった。
それなのに、その子供達の中で一番寝起きが悪いといわれる太陽のような少年が、今日に限ってジョニーの微かな足音で目が覚めたというのだ。
冗談だろう、と顔を硬直させたジョニーに向かって、少年が一言。

「お一人で何処に行くんですか?良かったら俺も付いていきますよ」

そして冒頭に戻るのだ。
いくら理由や言い訳をつけても、目の前の少年は「でも」と退こうとしない。何故そこまでこの少年が強情になるのか、ジョニーには分からなかった。

「だって、一人じゃ危ないじゃないですか」
「スタン、俺はもう成人男性だ。子供に心配されるようなことは何も無いぜ」
「でも、ジョニーさん綺麗だから」

綺麗な人は変な人に絡まれやすいって、じっちゃんから聞いたことがある。と、至極真面目な表情でスタンは言った。つい吹き出してしまった。
そんな発言をした当の本人は「何で笑うんですか!」と少し膨れ面になる。そこがまた子供らしくて可愛らしい。
綺麗だなんて言われたのは初めてで少しだけ動揺もしたのだが、それよりも目の前の少年への興味の方が強くなっていた自分に再び笑った。
大きな空色の瞳に見つめられたまま、ジョニーは彼に近付く。自分と同じ金色の長い髪の毛を一房掬って、それを口付けた。
え、と小さくスタンが声を上げる。流石の純粋少年でも、これ位すればどういう意味か分かるだろうと思い。

「じゃ、今日はお前さんが俺の相手をしてくれるのかい?」

からかうつもりで在り来たりな台詞と共ににこりと笑った。

「あいて……?」
「そ。夜遊び相手」
「遊ぶんですか?!やったぁ!何して遊びます?」

きらきらと瞳が輝きを持つ。これでは、ただの子供同然ではないか。
力が抜けたと同時に、抑えられずに今度こそ声を上げて笑ってしまう。極力、小さい声で。
スタンは「え?」と目を丸くしながらジョニーを見る。こいつには敵わないな、と呟いて金糸の柔らかい髪の毛をくしゃくしゃと撫でた。
これから何をされるか分からないような状況で、人を疑わず只管に純粋な心を崩さない。
(これじゃあ手が出せねぇなぁ)という呟きは、心の奥に閉まっておく事にした。


――――――――

うん…当初はジョニーがスタンを押し倒すとこまで考えてたんだけど、普通のほのぼのになったな…

個人的にジョニーは受け推奨。でも相手がスタンだから攻めになってもらった
ジョニスタとフェイジョニがいいなぁーと思いながらフェイトの性格がいまいち掴めない

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