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2026年06月13日
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叔父と息子
2011年05月10日
現代パロ
・ジューダスはカイルの叔父
・カイル→15歳 ジューダス→20代後半くらい
・でもジューダスはカイルよりも小さい+若々しい
・ジューダスは眼鏡(わたしの趣味
・ジュカイ
という設定があるの前提
・ジューダスはカイルの叔父
・カイル→15歳 ジューダス→20代後半くらい
・でもジューダスはカイルよりも小さい+若々しい
・ジューダスは眼鏡(わたしの趣味
・ジュカイ
という設定があるの前提
携帯を片手に辺りをきょろきょろと見回す。
光るディスプレイを見つめながら、はぁと一つ小さな溜息。
辺りは真っ暗で、携帯に示されているデジタル時計は八時を回りそうだった。
校門前に立ち尽くしていてもしょうがないことは分かっているのだ。しかし、足が動いてくれないのもまた事実。
別に怖いわけではない。決して無い。ロニじゃあるまいし、そんなことは絶対にない筈なのだ。
それなのに、カイルの動きは若干挙動不審で、しきりに周りを見回しながら歩を進めている。
(俺はおばけなんて信じない!)
そう強く心に言い聞かせているのだが、恐怖心が拭えない。暗闇だと尚更で、後ろに何かが居る気がしてならないのだ。
それもこれも、科学教師のハロルドが授業中に怪談話を盛り上げた所為である。
怪談などただの都市伝説だ。が、彼女の言うことは妙に信憑性があるというか。大半の生徒は笑い飛ばしていたが、カイルはそれが出来なかった。
何故こんなときに限って授業中寝なかったのだろうかと心の底から後悔した。つまり正直に言うと怖いのだ。
部活の間は忘れることが出来たのだが、今目の前に暗闇が広がっていると嫌でも思い出す。
一気に寒気が起こった。
誰か一緒に帰れる人はいないだろうか。部活仲間の殆どは帰り道が逆なのだ。
考えて、最初に出てきたのは親友のロニである。
大学の講義ももう終わっているだろうし、きっと彼なら頼めば此方まで迎えに来てくれるのでは、と思ったのだが、どうやら今日は他の友人と遊びに行く約束をしているらしい(こんな時間に遊びに行くのはどうなんだろうとカイルは思った)。
次に、無理を言って親に迎えに来てもらおうかと考える。母に言うと断られそうだから、父にお願いしてみようかと思った。しかし、そういえば今日二人は仕事で遅くなると言っていたことを思い出す。まだうちには帰ってきてないだろう。
携帯のアドレス帳を開きながら、誰かいないかとボタンをカチカチと押す。
さ行に登録している人間の羅列を見て、指が止まった。
『ジューダス』
母の弟の名前で、カイルが特に懐いている人物でもある。
まだ仕事中だろうか。少し躊躇いながらも、通話ボタンを押した。無機質なコールが聞こえてくる。四回目で、ガチャリという音と共に低い男の声が聞こえてきた。
『……もしもし』
「ジューダス!良かった出てくれて!」
『カイル…何か用か』
彼が出てくれたのが嬉しくて、少しだけカイルの声が弾んだ。
「あのさ、学校に迎えに来て欲しいんだけど」
『……?雨は降っていないぞ』
「えっとね、ちょっと今日は、怖くて」
『…子供かお前は』
呆れたような声。
『僕はまだ忙しいんだが』
「う、それは分かってるけど……」
『全く…怖いだなんて理由で僕を呼び出すんじゃない』
溜息混じりにそう言われ、カイルは少しむっとした。こっちだって、至極真面目に頼んでいるのに。
自分が怒るのは筋違いだとは思うが、不満を隠すことは出来なかった。
「………じゃあ、いい。もういい、帰る」
相手の返答も待たず、一方的に電話をぶつりと切った。
なんだよ、あんな言い方しなくてもいいだろ!とむすっとしていたが、直ぐに後悔する。相手の都合を考えない自分が悪いのだ。あっちだって本当に暇ではないだろうし、自分の電話に出てくれたことだけでも奇跡であり、折角出てくれたのだからやはり無理を言ってでもきてもらえばよかった、と。
項垂れている間に外はどんどん暗くなる。家まではそんなに遠くは無い。歩いて三十分程度だ。しかしその三十分が怖くて仕方が無いだなんて、自分はなんて臆病者だろうか。
もにゃもにゃと考えているうちに時間はどんどん過ぎ、そして八時を回ったところで漸く行動に出たのだ。
携帯のディスプレイはアドレス帳の画面のまま。ジューダスに謝らなければ、そう思いながらもなかなかボタンが押せない。沢山のボタンの上で暫くの間指を彷徨わせていたが、再び溜息をついて携帯を閉じた。
家に無事に帰ってからだ。ちゃんと帰れたよ、という報告と共に謝るんだ。そう決意して、やっとのことで学校の校門の外へ出た。
「遅い」
「うわあああああああああああああごめんなさいごめんなさい!!!」
直ぐ横から低い声が飛んできて、反射的に頭を抱えて叫んだ。ついでに「謝らなくては」という強い思いも漏れ出したようだ。
「……は?」という呆れた声に、あれ、聞き覚えがあるなと焦って回らない頭でそれだけ思う。先程も聞いたような、きつく閉じていた眼をそっと開けた。心臓がばくばくとうるさい。
瞳に移ったのは黒い髪に、漆黒のスーツ、それに眼鏡。
「…ジューダス?」
信じられないものを見るようなカイルの視線に、ジューダスはふうと小さく息をつく。
「何でいるんだよ!」
「呼んだのはお前だろう」
「だって、忙しいって」
「『行かない』とは言ってない」
それはそうだけど。カイルは俯いた。ジューダスが来てくれて嬉しい。しかし、これでは勝手に怒った自分が酷くガキ臭いではないか。
うう、と半分べそをかき始めているカイルの頭を彼はぽんぽんと叩く。口調とは裏腹に、とても優しい。
帰るぞ、と腕を引かれた。
「…何時から、いたの?」
「七時半」
「車は?真っ黒のやつ」
「あれは仕事場のだ。私用では使えん」
短く答えて、それから口を閉ざす。怒っているわけでは無さそうだが、カイルもそれきり口を開かない。
沈黙は苦じゃない。それは相手がジューダスだからだろうか。
本当は、彼はここにいるはずが無いのだ。でも、しっかりここにいる。
無理を言った自分を、しっかり迎えに来てくれていた。
ありがとう、と呟くと、ふんと鼻を鳴らされた。
――――――――
教訓:長いとぐだる
叔父息子がやってみたかった。ジューダス叔父さんはカイルちゃんにでろっでろに甘いと俺得
しかしこの設定だと、カイルのおかんと弟のジューダス、結構な歳の差になるぞ…
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