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2026年06月13日
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まいごのまいごの

2010年04月30日
早足で歩きながら、きょろきょろと辺りを見回す。
人ごみの中に、小さい金髪を発見した。
背は小さいものの(自分よりは大きいらしいが)、ふわふわと風に揺れている金髪は、どの人間よりも目立っていた。
人の波をくぐり抜けて、その金髪の少年の腕を掴んだ。
少年は驚いて振り向き、見慣れた仮面を被っている少年をみると、すぐに驚きの顔を満面の笑みに変えた。

「ジューダス!急にいなくなっちゃうから探したんだよ?」
「それはこっちの台詞だ馬鹿者!ふらふらするなと言っただろう!」

息を切らしながら怒りを露にする仮面の少年に、金髪の少年――カイルは困ったように笑った。

「あ…ご、ごめん。珍しいものがいっぱいあったからさ、見てみたいなーって…。」

素直に謝りながら、怒られたことに少しだけしゅんとなる。
それを見たジューダスは、はぁ、と小さく溜息をついた。

「…別に怒っている訳じゃない。…心配…していたんだ。」
「…え?」
「勝手にいなくなると…心配するだろう。少しくらい声をかけろ。」

そういうと、カイルは少し嬉しそうに笑った。
ジューダスは、そんなカイルを訝し気に見る。

「…何を笑っている。」
「いや、さ。ジューダスが心配してくれるなら、迷子になるのも良いかなぁと思って。」

へらへらと笑うカイルに、ジューダスは呆れながら溜息をつく。

「…そんな言葉、実際に迷子になってから吐くんだな。」

ジューダスはカイルの手を握ったまま、自分達が今夜泊まる宿に向かって歩き出した。急に引っ張られたカイルは転びそうになったが、何とか歩調を合わせる。
カイルは、自分の手を握って前を歩いている少年を見つめながら、再び言葉を紡いだ。

「オレ、はぐれて良かったかも。」
「…また何だ、急に。」
「ジューダスが探しに来てくれたから。」

珍しく驚いたような顔をしながら、ジューダスは立ち止まってカイルの顔を見る。相変わらずにこにこと笑っていた。
そんな少年に腹が立って、ついでにその少年の言葉で少しでも顔が熱くなったような感覚を受けた自分にも腹が立って、ジューダスは何も言わずに宿に向かって走り出した。
カイルの手を、握ったまま。
もちろん、カイルは転んだ。


――――――――

ジューダスが探しに来るなら、迷子になりたいです(願望
ロニカイとジュカイどっちにしようか迷ったけどジュカイでいってみた(これジュカイ?
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