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携帯ログ3/3
地雷があると思われるので一個ずつに分ける
3、黄青(黒バス)
※いろいろと注意。ごめんなさい
※下衆(というか電波というかヤンデレというかただの変態というか)黄瀬君と半分ピュア峰君(優柔不断)
※書いてる時の頭が沸いてたので雰囲気的にR-15。あくまで雰囲気でそういう描写はないんだけどまあうん…みたいな。R-18なんて書けない
※ごめんなさい
黄瀬は、ビョウキだった。
ぱちんと小気味良い音がした方向をこっそり覗くと、案の定黄瀬が女子を泣かしてるところだった。白い肌をほんのり赤く腫らして、形の良い眉を少し歪めたのも束の間、すぐに目だけを笑わせた無表情に戻っていく。
女子がきんきんと声を張り上げる。俺は指で耳を塞ぐ。そのあとはばたばたと走り去る音。
黄瀬は暫く俯いていたけど、すぐに顔を上げて口角を吊り上げて、こう叫ぶ。
「おまたせ、青峰っち!」
俺は漸く物陰から姿を現すことができる。
俺の姿を確認した黄瀬は、飼い主を見つけた犬みたいに走り寄ってくる。さっきまでの修羅場っぽいフンイキなんて感じさせない。完全に別の次元から来たような。
そんな姿を見ると、俺はコイツがビョウキなんじゃないかと思ってしまう。
「帰りどっか寄ってくッスか?」
「……オマエさあ、神経ずぶてーよな」
可愛い女(おっぱいだってでかかった)を振ったあと、気にした様子もなくにこにこと笑うコイツがたまに不気味に思えた。さっきの女、勿体ねえの。なんて呟くと黄瀬はすっと目を細めるのだ。
「『黄瀬君はいつもかっこよくて明るくて、優しくて素敵で、前から良いなって思ってました。付き合ってください』……なぁんて、さ」
群がってくる馬鹿な女の対応、これでも努力してるんスよ。
かっこよくて優しくて、少し馬鹿だけどそこが可愛い、運動神経抜群で何をやらせても様になる、モデルの仕事も請け負っている。そんな黄瀬に惹かれる女は少ないわけがなくて、一日何十もの女に呼び出されてはそれを振る毎日。
黄瀬は、ビョウキだ。
「…てか、『勿体ない』って、何?」
手首をいきなり強い力で引っ張られて、いてぇ、と思うより先に黄瀬の息が近くなる。小綺麗な顔が目の前に現れて、反射的に後ずさったのに腕を捕まれてる状態じゃ満足に離れられない。
「なあに、青峰っち。あんなカンジの子がタイプッスか?」
「……黄瀬」
「俺は全然。青峰っちとはタイプが合わないッスね~」
人懐っこく笑うその顔が、たまにどうしようもなく腹立たしかったり、気味が悪かったり、怖かったり。
左の指でするすると俺の背中をなぞる動作が今日は妙に気持ち悪い。離せと持ち前の目付きをセットで凄んでみるけど、モデル様は笑みを絶やそうとしない。
笑ってんのに、どこか不機嫌さを隠そうとしない。
俺が”勿体ない”っつったのがそんなに気に入らなかったのか。
「青峰っちがあの女に興味示すからッスよ」
「俺にはそういうの、全然持ってくれないのに」
「俺はこんなに、青峰っちに夢中なのに」
胸ぐらを掴まれ、唇を噛まれる。決して比喩なんかとかじゃなく、本当に。まあ少しは加減したんだろうけど痛いことに変わりはない。
びり、とした痛みが口から身体に走る。ほんの少し広がる鉄の味。
黄瀬の顔を力一杯押し退ける。その反動で後ろに倒れた。壁に頭をぶつけた。
そこで、壁際に追い詰められてたことに気付いた。
ちょ、嘘だろ。
黄瀬は目を細めたままぺろりと唇を舐める。倒れた俺の上に跨がるように座られて、腕を壁に押し付けられた。
この状況は、どう、考えても
「っざけんなテメェ、」
「焦ってる?俺だけで、頭の中いっぱいになってる?」
至極嬉しそうな黄瀬に、背筋が凍るような寒気を覚えた。
まずいまずい、これはマジにまずい。
「黄瀬、やめろ。目ェ覚ませ馬鹿」
「俺はいつも正常ッスよ。酷いなぁ青峰っち、俺のこと異常者みたいに」
「テメェは異常だ」
テメェはビョウキだ。とは、言えなかった。
押さえつける手に力が籠る。いくら俺のがでかいからって、組み敷かれたら圧倒的に不利なのはどう足掻いても下の方。今のこの状況が組み敷かれていると言って良いのかは正直考えたくもない。何が悲しくてそうガタイが変わらねえ男に襲われなきゃならねんだ。
しかしそれを踏まえた上で一緒に居たのだから、ジゴウジトク、というヤツなんだろう。
昔から好きだと言われていて、でもいつも適当にあしらってて、黄瀬も別に特別な関係になりたい訳じゃない、傍に居たいとだけ言ってたから、それくらいなら良いやとやはり適当に返事を返していた。
それから黄瀬がおかしくなったように思う。もしかして俺のせいなのかと思わなかった訳じゃねぇが、思い当たることはない。でも黄瀬はどんどんおかしくなる。
いつの間にか、黄瀬は重いビョウキにかかってた。
「青峰っちが適当なこと言うから」
「なん、」
「中途半端に、傍に居て良いなんて言うから」
「…」
「好きな人が近くに居るのに、その人が振り向いてくれないって現実は、ケッコークるッスよ」
「き、」
「今の俺を異常者って言うのも勝手ッスけど、これも全部青峰っちへの愛情ッス」
「なぁ、マジ落ち着けって」
「……好きッスよ、アンタのこと。めちゃくちゃにしたいくらい」
「は、…ん、ぅ」
噛みつくみたいにキスされた。今度は形容した。強く頬を掴まれて無理矢理舌を捩じ込まれる。ぬるりとした感触が気持ち悪い。
逃げたいのに頭を固定されて動けない。俺よりも細いはずの腕のどこにそんな力隠してやがった。というかその前に立てない。
押し返そうとした舌が絡まってくる。頭の中に響いてくる水音が妙に生々しい。いや、今生でやってんだけど。
キスは慣れない。相手が上手だと尚更。というか何故黄瀬がこんなに慣れてるのかわからない。
「ん、ふ…んん…!」
「…ふ。青峰っち、かーわいい」
イラッときたが、今の俺は息継ぎをするので精一杯で、黄瀬を殴る気力がない。力が出ない。
ありえねぇ、こんなどっかのAVみたいな展開。大体ここは学校で、いつ誰が来るかも知れないのに……そこがまたエロ漫画みたいなシチュエーション。笑えない。
「青峰っちのせいッスから」
ボタンを外す指にビクつきながら、やっぱり黄瀬をビョウキにしたのは俺なのだと、泣きそうな気分でぼんやり思った。
20120807
――――――――
下衆黄瀬好きですごめんなさい!
下衆というより変態というか電波というかイタイ子というか…強気な黄瀬君がSUKI!
青峰君に対して好きすぎて若干ヤンデレ入ってる黄瀬君とかたまんね!って考えててごめんなさい!真っ白で純粋なキャピキャピ系モデル(笑)な黄瀬君も好きですよ!