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2026年06月13日
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なんて夏の日(スケダン:ボッスイ)

2011年08月11日
今日も暑い。毎日暑い。これからあと一ヶ月は暑い。
しょうがない、だって今は夏なのだから。しかも8月の初めという、一番ピークな時期なのだから。
毎日のように頭につけている、俺のチャームポイントといえよう帽子のお陰で毎日頭が蒸れる。後頭部の頭皮がいつも暑くて、帽子を脱いだらすっきりする。帽子を脱ぐと俺の頭からもわりと熱気が出てきて、何度も暑苦しいと何故か頭をはたかれた。
別に無理に付ける理由はないのだが、俺はこの帽子を外すとたちまち影が薄くなるらしい。だって俺みたいな髪型のヤツなんていっぱい居るもん。それはもうしょうがないもん。でも俺よりも目立たなそうなスイッチよりも、帽子を外したときの俺は個性が皆無に等しいらしい。全部ヒメコに言われたことだ。
そのヒメコとスイッチはと言うと、ヒメコは今日早々に帰ってしまった。なんでもペロキャンの新商品が出たらしく、俺も誘われたけど丁重にお断りした。何であいつはあれを食い続けてられるのか、今でも不思議だ。
ヒメコが居なくてつまらないと思っていたけど、スイッチが居るからそれで良かった。
と思っていたけど、スイッチは部室に来ても常に定位置はパソコンの前。暇すぎて畳の上でコサックダンスの真似事を始めた俺に目もくれず、只管に何かをカタカタカタカタ打ち続けてる。
なんだよもう、つまんねぇ。
個人的にはスイッチがそこに居るだけで俺はかなり満足だったのに、でもやっぱり二人しかいない空間では何かしら行動を起こしたい。相手をしてほしい。要は構ってほしいだけだ。
俺はじっとパソコンに向かう男を見つめる。こっちは暑さとコサックダンスのお陰で汗だくだというのに、スイッチは汗一つ流してながった。おかしい。クーラーだってないし、小さい扇風機だって俺の方に固定して回ってる。なのにヤツは涼しい顔でパソコンに向かっている。

「なーぁ、スーイッチィー」
『なーんでーすかぁー、ボーッスンー』
「お前暑くないの?」

俺にあわせたふざけ方がとても嬉しかったのを隠しつつ、俺はずっと気になっていたことを聞く。
スイッチは夏なのに何故かベストを着る。冬の間は何も気にはしないけど、流石にこんな真夏の中、ベストだなんて見てるこっちが暑さで死んでしまう。
夏用の半袖ワイシャツにベスト。どう考えてもアンバランスだ。
こいつは、ずっとこの服装だったのにも拘らずこんな涼しい顔で動かずに座っているのだ。

『暑い暑いと言うから暑いんだ』
「じゃ、寒い!って言えば涼しくなんのか?」
『それは子供の発想だ。要は気持ちの問題だろう』

カタカタとキーボードを打っている間も、そいつは暑そうな顔を見せなかった。
気持ちの問題とか言われても、俺はよくわからねーよ。
俺はスイッチに近付いて、首に腕を回してみる。自分でやっといて暑苦しかった。パソコンの画面を見るとどうやらチャット中みたいだったけど、俺はそこはどうでもよかった。
思っていたよりも体温は高かった。インドア派のためか、肌もあんまり焼けてなくてまっさらに白い。俺なんて暑くて顔が真っ赤になってるのに、こいつがそんな風になることってあるのだろうか。
ふと思い立って、俺はスイッチから腕を離して、今度は肩をとんとんと叩いてみた。
最初は反応しなかったけど、もう一回叩いたらこっちを向いた。
そのときに、そいつの唇に自分の唇をくっつけてみた。
こいつにこんなことをするのは初めてじゃなく、ただふと思ったときによくこんな感じで不意打ちをしていた。
スイッチは別に嫌がるでも拒絶するでもなく、最初こそ驚いていたけど直ぐに大人しくなった。
くっつけた口を離すと、スイッチは俺から顔を背けた。これをやった後、スイッチは俺と目を合わせようとしない。それはふっつーに照れ隠しの行為だって気付いてる。

「スイッチ君かーわーいーいー」
『バーカバーカバーカバーカバーカハゲ』

余裕がないのかいつもより語彙が乏しい。まるで俺のようだ。自分で言ってて悲しくなってきた。
でも夏の暑さでさえ変えられなかったこいつの涼しげな顔を変えられるのは俺だけだって考えたら、顔がにやけるのを止めることが出来なかった。


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あるとき急にスイッチを思い出して愛しくなってボッスイ検索し始めるわたし
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