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2026年06月13日
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泣きたい気持ち
2010年01月29日
傷つけてしまったと気づいた時には、もう遅かった。
はっと顔を上げると、ポカンとした顔のヒューバート。数秒も経たないうちに、弟の眉が頼りなく下がっていく。昔と同じ、その顔をされたらわかってしまう、弟の、泣きたい気持ち。
ああ、やってしまった。
「ヒュー……」
名前を呼ぼうとしたら、顔を逸らされて背を向けられた。
ああもう、違うんだ、俺はそんな顔をさせたいんじゃなくて。
口下手な自分を恨んだ。昔よりも進歩していると思っていたのに、これでは何も変わっていないじゃないか。無意識のうちに発した言葉で、弟を傷つけている事、分かっていたはずなのに。
「……すみません、失礼、しました。」
辛そうな、悲しそうな声。呼びとめようと思って、腕を伸ばす。でも、ヒューバートは俺の手から逃げるように、早足で部屋を出て行った。俺の手は空を掴んだ。
静寂だけが残る部屋。胸の奥が痛い。ずきずきと痛い。目の奥が熱い。泣きたい気持ちになる。泣きたいのは、きっとヒューバートの方なのに、俺が悪いのに、泣きたくて仕方がなかった。
ドアがガチャリと開いた。ゆっくりと見ると、小柄なツインテールの少女が、遠慮がちにこちらを覗いていた。
「…ソフィ?どうした?」
「あのね、アスベル……、今ね、ヒューバートが、このお部屋から出てきたの。」
ソフィはドアをぱたんと閉めると、とことこと俺の前まで歩いてきた。何でも見透かしているような大きな瞳に、目を逸らしたくなった。
「…アスベルは、ヒューバートとケンカ、したの?」
「…どうして?」
「ヒューバートがお部屋の前で立ち止まっててね、どうしたのって声をかけたの。」
ソフィまでも、少し悲しそうな表情になる。
「ヒューバート……すごく泣いてた……。」
昔のヒューバートは、よく泣く子だった。自分に正直に、痛かった時も、悲しかった時も。それは、ヒューバートの短所であり、同時に長所だった。
今のヒューバートは、泣かなくなった。苦しい事を、苦しいと言わない。辛い事を、一人で抱え込む。ヒューバートは、長所を短所に変えてしまった。泣きたい時も、自分の感情を押し殺して、ずっと泣かないで振舞っていた。
俺は、自分がヒューバートの支えになれれば良いと、そう思っていた。泣きたい時も、辛い時も俺がいる、俺を頼ってほしいと。
目の前がぼやけた。泣きたくてしょうがない。自分が情けない。結局は、自分が一番あいつを気付いてやれていなかったのに、それにさえも今更気付くなんて。
ソフィの小さい手が、俺の頭に置かれる感触がした。
「…アスベルも、泣きたいの?」
「…うん、でも、一番泣きたいのは、ヒューバートなんだ。俺が泣く訳にはいかない。」
「泣いても良いんだよ。」
「………ヒューバートに、謝ったらな。」
「うん、じゃあ、謝りに行こう?」
「分かってるよ、ありがとう、ソフィ。」
自分よりも小さい女の子に手を引かれる。恥ずかしかったけど、ソフィなら、嫌ではなかった。
ヒューバートに謝って、きっといっぱい罵られて、文句もたくさん言われて、その後に泣こう。俺の考えは甘いかもしれないけど、そうやってたくさん言いたい事を言った後、ヒューバートはきっと俺を許してくれると思うから。
――――――――
アスヒュとアスソフィ?よくわかんない。
ラント兄弟の仲立ちをするソフィとか素敵。アスヒュソフィ万歳な感じ。
ケンカの内容はご自由に。
はっと顔を上げると、ポカンとした顔のヒューバート。数秒も経たないうちに、弟の眉が頼りなく下がっていく。昔と同じ、その顔をされたらわかってしまう、弟の、泣きたい気持ち。
ああ、やってしまった。
「ヒュー……」
名前を呼ぼうとしたら、顔を逸らされて背を向けられた。
ああもう、違うんだ、俺はそんな顔をさせたいんじゃなくて。
口下手な自分を恨んだ。昔よりも進歩していると思っていたのに、これでは何も変わっていないじゃないか。無意識のうちに発した言葉で、弟を傷つけている事、分かっていたはずなのに。
「……すみません、失礼、しました。」
辛そうな、悲しそうな声。呼びとめようと思って、腕を伸ばす。でも、ヒューバートは俺の手から逃げるように、早足で部屋を出て行った。俺の手は空を掴んだ。
静寂だけが残る部屋。胸の奥が痛い。ずきずきと痛い。目の奥が熱い。泣きたい気持ちになる。泣きたいのは、きっとヒューバートの方なのに、俺が悪いのに、泣きたくて仕方がなかった。
ドアがガチャリと開いた。ゆっくりと見ると、小柄なツインテールの少女が、遠慮がちにこちらを覗いていた。
「…ソフィ?どうした?」
「あのね、アスベル……、今ね、ヒューバートが、このお部屋から出てきたの。」
ソフィはドアをぱたんと閉めると、とことこと俺の前まで歩いてきた。何でも見透かしているような大きな瞳に、目を逸らしたくなった。
「…アスベルは、ヒューバートとケンカ、したの?」
「…どうして?」
「ヒューバートがお部屋の前で立ち止まっててね、どうしたのって声をかけたの。」
ソフィまでも、少し悲しそうな表情になる。
「ヒューバート……すごく泣いてた……。」
昔のヒューバートは、よく泣く子だった。自分に正直に、痛かった時も、悲しかった時も。それは、ヒューバートの短所であり、同時に長所だった。
今のヒューバートは、泣かなくなった。苦しい事を、苦しいと言わない。辛い事を、一人で抱え込む。ヒューバートは、長所を短所に変えてしまった。泣きたい時も、自分の感情を押し殺して、ずっと泣かないで振舞っていた。
俺は、自分がヒューバートの支えになれれば良いと、そう思っていた。泣きたい時も、辛い時も俺がいる、俺を頼ってほしいと。
目の前がぼやけた。泣きたくてしょうがない。自分が情けない。結局は、自分が一番あいつを気付いてやれていなかったのに、それにさえも今更気付くなんて。
ソフィの小さい手が、俺の頭に置かれる感触がした。
「…アスベルも、泣きたいの?」
「…うん、でも、一番泣きたいのは、ヒューバートなんだ。俺が泣く訳にはいかない。」
「泣いても良いんだよ。」
「………ヒューバートに、謝ったらな。」
「うん、じゃあ、謝りに行こう?」
「分かってるよ、ありがとう、ソフィ。」
自分よりも小さい女の子に手を引かれる。恥ずかしかったけど、ソフィなら、嫌ではなかった。
ヒューバートに謝って、きっといっぱい罵られて、文句もたくさん言われて、その後に泣こう。俺の考えは甘いかもしれないけど、そうやってたくさん言いたい事を言った後、ヒューバートはきっと俺を許してくれると思うから。
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アスヒュとアスソフィ?よくわかんない。
ラント兄弟の仲立ちをするソフィとか素敵。アスヒュソフィ万歳な感じ。
ケンカの内容はご自由に。
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