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2026年06月13日
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傍に居てくれ

2010年01月29日
妄想がいろいろとひどいです。わーお!




夢なんて、そうそう良いものではない。
というか、良いなんて思ったことなんてない。
…いや、どうだろう、多分ある。食べ物に囲まれてる夢とか、ご馳走が並んでる夢とか、夢の中で更に昼寝をしていたりだとか……なんか、そんなんばっかだ。
てか、基本こういうものしか見ない。だから、たまに悪い夢を見てしまうと、本気で叫びそうな衝動に駆られる。
川で溺れる夢だとか、ラシュアンの惨劇だとか、父さんが目の前で…………
だから、夢なんて見たくない、見ない方がいい、俺はそう思う。
そして、そう思っている時こそ、悪夢を見やすいものなんだと。



ラシュアンにいる。昔のラシュアンではない、自分たちの、今の故郷だ。
その筈なのに、様子がおかしい。村人が逃げ惑っている。何だろう、この光景、いつかのものに似ている。これはまるで、ラシュアンの惨劇の時のような―――

(……?!)

村から、魔物の咆哮が聞こえる。何故、村に魔物が?夢の中だというのにも関わらず、リッドは夢中で村の入り口に走った。誰もリッドには気付いていない、当たり前だ、夢なのだから。
村の入り口には、大きく、得体の知れない魔物。こんな魔物、旅をしている途中で出会わなかった。全身毛皮のようなもので覆われているそれは、三体、四体くらいいる。大きい腕で民家を軽々と潰してしまい、人々の悲鳴が聞こえてくる。
みんなを助けなければ、と、剣の柄を握りしめようとした。が、剣なんて無い。そのうえ、剣があったとしても、きっとリッドは傍観していることしかできないだろう。何といっても、夢なのだから。
人々の騒ぎ声が聞こえる。

「リッドなら倒してくれるんじゃ…?!」
「リッドは今、森に猟に出かけていないんだよ!」
「ああ、今度こそ終わりだな……。」

「みんな、逃げて!!私に任せて!」

リッドの目の前に走ってきたのは、深緑の短い髪に、橙色の長いスカートをなびかせた、幼馴染の姿。

(ファラ………。)
「私が相手よ!これ以上村をぐちゃぐちゃにさせないんだから!」

嫌な予感がした。ファラは可愛らしい外見に似合わず、高度な格闘をマスターしている。村人も安心そうにわっと騒いで、みんな走って見えなくなった。
ファラだけに戦わせるのかよ!と、リッドは心の中でそう思っていた。こんな得体の知れない怪物を相手に、ファラは勝てるのだろうか。
というか、この夢の中の自分はいったい何をしているのだろうか。居もしない自分に、リッドは苛立ちを隠せなかった。
ファラが怪物を蹴り上げる。重い蹴りに、怪物はすごい音を立てて地面に倒れた。意外と弱いじゃないか、と思ったが、ファラ目がけて飛んできた怪物の腕は、地面にすごい地響きを立てた。ファラはその振動で、バランスを崩し、その場に倒れこむ。
狙っていたように、怪物の腕がファラを掴み上げ、軽々と持ち上げた。

「う……っ」

小さく呻き声をあげながらも、身を捩って抜け出そうとする。しかしその抵抗も虚しく、怪物の手をピクリともしない。腕を振り上げ、ファラは思い切り地面に叩きつけられた。荒い息で動けなくなっているファラに対し、怪物は容赦なく腕を振り上げる。

「……リッド……ごめんね……」

最後にぽつりと、そう聞こえた。





「ファラ―――っ!!」

ガバリと頭を上げる。体が熱い。冷や汗だとかなんたらが、全身からあふれ出している気がした。はあはあと息を荒く整えると、頭をがしがしと掻く。
こんこん、と、戸がノックされる。びくりと体を固くする。がちゃりと戸が開くと、ファラが居た。

「…リッド?そんな大声で呼ばなくても聞こえてるよ。」

どうしたの?と、心配そうにファラがリッドの顔を覗き込む。リッドはぼうっとした顔で、ファラをじっと見つめる。
腕を伸ばして、ファラの頬にそっと触れた。ファラは驚いたような顔をしたが、腕を撥ね退けたりはしない。少し顔を赤らめているが、そんな事はお構いなしにリッドはファラの頬をむにむにと触り始めた。

「…なに?何があったのリッド?寝ぼけてるの?」
「お前は俺が守るから。」

いきなりの言葉に、ファラは付いていけなかった。
リッドは続ける。

「ファラと一緒に、みんなも守れるくらい、もっと強くなる。だから、お前は自分で何とかしようとしないで、俺に頼れ。頼ってくれ。」

俺の前から居なくなるな、と、呟く。
ファラは静かに微笑むと、自分もリッドの頬に手を伸ばす。力任せにぐにっと引っ張られ、リッドは流石に「痛い痛い痛い!!」と叫んだ。

「私はいなくならないよ。リッドはいらない心配しすぎじゃないかな?」

引っ張られた頬を抑えながらリッドはファラを睨み、しかし同時に安心感で一杯になった。
時が経つと、別れる日が来るのは分かっている。それでも、ファラはきっと、ずっと自分の目の前にいてくれる、そう思えてならなかった。


――――――――

よくわからねぇ…(だめだめ
エターニア初作品の小説のリッドバージョン、みたいな感じ?あっちはファラバージョンだったし。
結局はどっちもいなくならないよ。一生一緒にいれば良いよ。
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