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2026年06月13日
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小さな小さな春

2010年01月12日
住んでいる世界が違う子に片想いしちゃった主人公のお話です。
「そんなカップリング認めてたまるか」という人は見ないでくださいね。

ただの自己満足だもの。二次創作だもの。妄想するくらい良いじゃない!
でも書いてるうちにほんとにシェリアが気の毒になってしまった。





ゾーオンケイジの三階でコハクと言う少女に会ってからというもの、アスベルの様子がおかしいのは誰が見ても一目瞭然だった。
あの少女に会った後、度々アスベルが「可愛い子だったな」と呟くのは誰もが知っている。そんなアスベルを冷ややかな視線で見つめているシェリアだが、アスベルはその事にもどうやら気付かないようだ(シェリアが怒っているという事には気付いているようだが)。
アスベルが女の子に興味を持つというのは、初めてみる光景だ。たまに女の子の話をしたかと思ったら、騎士学校にいた女子と「ライオットピークに出てみたいな」という話をしていた、というものばかりで、恋愛感情的なものは微塵もなかった。
そのアスベルが、だ。




「わぁ!また来てくれたんだ!」

黒いロングの髪の毛を揺らしながら、コハクはアスベル達に大きく手を振る。
パスカルとソフィは大きく手を振り返していて、何とあのアスベルも遠慮がちに、しかし小さく手を振り返していた。その様子をマリクが目を細めながら見つめていて、シェリアが不機嫌そうな表情をしている後ろにヒューバートが全体を見守っている、という図はもういつもの事なのだ。
それほど、何回もゾーオンケイジの三階に足を運んでいるという意味になる。
いつも通りの明るい笑みを顔に浮かべたコハクは、とてとてとアスベル達に近づく。
アスベルと目が合うと、コハクはニコッと笑う。アスベルの顔が、明らかに分かるほどにはにかんでいる。照れながら、しかし嬉しそうに微笑み返す。
その様子で、シェリアの不機嫌オーラが募っていく。コハクが嫌いなわけではなく、デレデレしているアスベルが気に入らない、らしい。ヒューバートは、深く溜息をついた。ここまであからさまに嫉妬しているのに、それに気付かない我が兄はある意味流石だと思う。

「じゃ、今日も行くよ?」
「ああ、いくぞ!」

ゾーオンケイジに来たからには、コハクとは絶対に戦わなくてはならない。そのたび少しばかり胸が痛むアスベルだが、これだけはやらないわけにはいかない。
コハクが杖を構えるのと同時に、アスベルも剣の柄に手を掛けた。







「はぁ~、やっぱり強いねぇ、みんな。」

そんな事を言いながらも、一人で四人をボロボロにしたコハクである。まだまだ力は未知数だった。
肩で息をしながらも、アスべルはすぐに立ち上がってコハクのもとに駆け寄る。

「大丈夫か?…ごめん、いつも意味無く来ちゃって…。」
「ん?良いよ、気にしないで。私は体を動かすの好きだし、アスベル達が来てくれるのも嬉しいし。」

積極的に話しかけるのはアスベルだけである。アスベルから声をかけて、会話を続けようと話題を出してくる光景は、もはや全員の知るアスベルではないようだった。
シェリアは早くここから出たいとばかりにアスベルをちらちらと見ているが、当のアスベルはコハクとのおしゃべりに夢中、気付くはずもない。パスカルやソフィはその二人の中に入って一緒におしゃべりをしていた。自分も入れたらどんなに楽だろう。そんな事を考えていた。
見兼ねたヒューバートが早く出るためにアスベルを説得しようと立ち上がったが、マリクに止められた。

「あのアスベルが、自分で見つけた春なんだ…。シェリアには気の毒だが、そっとしておいてやってくれ…。」


――――――――

という事で、中途半端ですがアス→コハでした。
すごい、まさか好きになるなんて思ってもなかった。コハクが予想以上に可愛かったんだもの…。
正直、私は最初からアスシェリはあんまり好きじゃなかったので。すみません。
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