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2026年06月13日
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無意識すぎる二人

2009年10月21日
「ファーラーぁ、腹減ったぁー。」

弱弱しい声で、リッドが訴える。それと共に腹も鳴っているので、説得力はある。
ファラは苦笑すると、「ちょっと待っててね。」と言って宿屋の厨房を借りに行った。
宿屋の飯を頼んで食えばいいのだが、

「今はファラのオムレツが食いたい。」

というリッドの希望をファラは快く引き受けてくれた。
リッドは本気で腹が減っているようで、テーブルに一人座ると、力無くだらんとテーブルに突っ伏する。
「ファラーまだー」と呟いていた。

待つこと十分。
ほとんど萎れているリッドの鼻に、いつもの良い匂いがふわりと届いてきたことで、リッドはガバリと顔を上げる。ファラが一人分(にしては量が多い。リッド限定での量だろうか)のオムレツを運んでくる。
「おまたせー!」と言って、ことりとテーブルに皿を置く。リッドは用意していたスプーンを構えると、しっかりと「いただきます」と手を合わせると、妙に大きい一口を食べ始める。
リッドはさっきの萎れた顔が嘘のような笑顔で、オムレツをどんどん口に運ぶ。
向かいの席で、ファラがニコニコしながらリッドの様子を見つめていた。

「リッド、おいしい?」
「すっげぇうめぇ!!流石はファラのオムレツだぜ!」
「そっか。良かった。」
「ファラのオムレツなら、俺毎日食えるよ。全然飽きる気しねぇ。」
「もー、大袈裟なんだから!」

くすくすと笑うファラに、リッドも嬉しそうに笑う。早くも、あの大盛りのオムレツを平らげてしまった。

「あーうまかった!ごちそーさんー。」
「はーい、お粗末さまー。」

皿を片付けようと立ち上がったファラに、リッドは向き直る。

「サンキューファラ!これからもずっとオムレツ作ってくれよな!」
「うん、もちろんだよ!次はもっと美味しく作るね!」
「よっしゃ、楽しみにしてるぜ!」

リッドはそう言うと立ち上がって、珍しくファラの手伝いをすると言って、共に厨房に消えた。




その様子を途中から見ていたキールは、頭を抱える。

「あの二人の会話は、あれで自然なのか…?」

ストレートすぎて逆に清々しいと言った方がいいだろうか。
きっとあの二人は、自分達が一緒に居ることは当たり前だと思っているのだろう。今の時点では、離れることも考えていないと感じる。
あの二人はきっと一生あのままなんだろうな、と、キールは溜息をついた。


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リファラは日常が熟年夫婦です。
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