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2026年06月13日
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無題

2010年10月17日
突発スパルカ現パロ話!





次の日曜日、オレとどっか行こうぜ。
スパーダから突然のメールを貰って、ほんとに急だったから驚いた。
別に嫌じゃなくって、寧ろとても嬉しいことだったんだけど、日曜日に珍しく予定が入っていた。
から、残念だけど行けないなぁと思いながらスパーダにメールの返信をした。
僕はあんまり携帯に慣れていなくて、メールを打つのが頗る遅い。なにしろ携帯を買ってもらってからもう半年も経つというのに未だに両手でぽちぽち押している訳だから、もしかしたら僕は携帯とかそういう類のものが苦手なのかもしれない。という結論が出た。
まあ、それも今更なことなんだけど。
十分くらいかけて打ったメールはたったの二行で、僕はほんとに鈍くさいなぁとこんな事でも若干凹んでしまう。スパーダはそんな僕の時間がかかるメールにも慣れてしまったようで、文句とか言ってこない。だからそんなスパーダが僕は大好きで、それ故このメールの返信をするのが少し心痛むものだった。
一分前に送ったメールが帰ってきた。開いてみると、三行くらい。
一分で三行も打てるなんてもうプロの技なんじゃないかなと思いつつ、メールを読んだ。

『用事って何?お前今まで日曜日は予定ないって言ってたじゃんか』

いつもは『そうかぁ、じゃあまた次な』とすぐに引き下がるのに、今回は何故か僕の用事に興味を示し始めてしまった。いや、どっちかというと用事に興味を示したんじゃなくて、この文脈からすると断られたことが気に入らないようにも見える。
なんで今になって?と思うところもあったけど、スパーダだってたまにはそういうこともあるよねと考えて、メールの返信を打つ。

『父さんの仕事を手伝わないといけないんだ』

メール送信。一分後、再び返信。

『父親の仕事とオレとの遊び、どっちが大事なんだよ』

何という予想外の返信だろうか。びっくりして本分も書かないままに返事を送信してしまった。
わたわたしながら次のメールに「ごめん」と短く打って再び送信する。すると次は二分ぐらい経ってから返事が返ってきた。怒ってたりするのかな、少しびくびくしながらメールを開ける。

『誤爆吹いたw気にすんなよ^^
つかお前メール打つのおせぇから今から電話すんぜ。』

よかった、怒ってないみたいだ。それと同時に、電話が来るのだと緊張する。別にスパーダとは何回も電話をした事はあるんだけど、いつもいつも、いざ電話が鳴るとどう出て良いのか分からなくなる。
と、ピリリリリと携帯が高い音を出しながら震え始めた。この急な感じは、臆病な僕にとって心臓に悪すぎる。なんとか震えながら通話ボタンを押して、僕の方から何か言おうと声を絞り出した。

「すっ、すすすスパーっダっ!」
『ぶはっ!!』

緊張のしすぎかめちゃくちゃ噛んで、なんかちゃんと名前を呼べなかった気がする。その後に聞こえてきたのはスパーダの爆笑する声だったし…。
少しの間電話の向こうから聞こえてきたのはスパーダの笑い声だけで、僕はただそれを黙って聞いていただけだった。どうしようもなくて、とりあえず彼が笑うのを止めることを待った。

『あ゛ー……めちゃくちゃ笑った…。マジお前電話慣れねーなぁ』
「あ……ごめんね」
『いやいや、別に謝る必要ねーし』

電話越しに笑ったであろうスパーダは、さっきまで爆笑していた時とは全く印象が違う。彼は不良で口が悪くて態度も怖くて、寧ろ不良って時点で僕にとっては怖い分類に入るんだけど、スパーダはその辺の柄の悪い人たちとは違う。優しくて友達想いで、しかも強くてかっこいい。
まあたまに怖いと思うこともあるけど(スパーダはすぐに怒るんだもん)、それくらいで彼のことを嫌いになるようでは、僕は親友失格だ。

「あのさ、さっきのメールのことなんだけど」
『あん?あぁ、あれな。気にすんなよ、冗談だ冗談。…………』

急に黙ってしまい、僕は首を傾げた。「どうしたの?」と問いかけてみると、『……いや、んー……』みたいな感じでずっと言葉を濁している。彼にしては珍しい。
何か言いたい事があるようだけど、それを何故か言いだせないようで。僕はそのまま電話が切られない事を祈りながら、次の言葉を待った。
『……本当は』と漸く呟くような声が聞こえてきたから、僕はうん、と頷いた。

『ルカと最近会ってねーなぁと思って。オレ一応平日は部活とかあるし、会う機会なんてそうそうねーじゃねーか。だから、たまの休みくらいお前と遊べねーかなぁって……』

なんて、そう思った。聞いた瞬間に、何だかよくわからないけど、すごくすごく嬉しい気持ちが込み上げてきた。
僕達は毎日のように会話をしている。それは直接的なものではなくて、全て携帯を通してのものだ。しょっちゅう声を聞いていたから気付かなかったけど、スパーダが高校に上がってから僕達は顔を合わせることが少なくなった気がする。僕も一応受験の年だから、そのこともあってかれこれ半年は会っていない。
スパーダは僕に会いたいと言ってくれてる。それが嬉しくて堪らない。僕もスパーダに会いたい。携帯じゃなくて、直接顔を見ながら会話がしたい。

『わりぃな、お前親父さんの手伝いあるんだもんな。無理言ってごめん』
「僕もスパーダに会いに行きたい!」
『……あ?』
「日曜日、僕空けとくから!僕も、スパーダと久々に会いたい!」

スパーダの驚いてる顔が目に浮かんだ。僕も久しぶりだ、こんなに日曜日が楽しみなのは。
昔はしょっちゅうスパーダと一緒に遊びに歩いていた(正しくは連れまわされてたんだけど)。歳を重ねると、そんなこともすぐに忘れてしまうんだなぁと少し感傷に浸る。
それからちょっとして、『サンキュ、ルカ』と小さく聞こえた。
それと同時に、部屋のドア越しに「ルカ、御飯よ」と、母さんの声が聞こえてきた。

「あ、僕御飯の時間だから行くね」
『おう、日曜日楽しみにしてるぜ。今まで以上に弄りまくってやるよ』
「えぇ、それはちょっと……」
『ははっ!じゃーなルカ』

ぷつりと電話が切れた。切れてからも電話を耳にあてたまま、やっぱり変わらないなぁと実感する。
僕は携帯をズボンのポケットに入れて、部屋のドアを出る。
階段を降りながら、僕は父さんに叫んだ。

「父さん、僕次の日曜日大事な予定が入ったから、仕事手伝えないや、ごめんね」


――――――――

全体的に眠そう(なにそれ
とりあえずルカのキャラが若干違う気がするけど良いと思った
スパルカってほんと青春だと思う
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