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2026年06月13日
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幼馴染(一護とたつき)

2010年11月23日
部活がいつもよりうんと早く終わって、そういやぁ鞄を教室に置き忘れてたなぁと思いながらたつきは自身の教室に向かう。
がらりと教室の戸をあけると、オレンジ色の髪の毛が目に飛び込んできた。
見知った幼馴染の顔が、こちらをちらりと見る。目が合うと、彼はたつきに小さく手を振った。

「おう、たつき」
「アンタ、なにやってんの?」
「見てわかんねーかよ、居残りだ居残り」

一護は最近、よく授業を途中で抜け出したり、無断欠席や急な早退などの不思議な行動が増えて来ている。成績自体には全く問題はないのだが、現国担当兼クラス担任の越智によると「出席日数が足りない」とのこと。
義骸にはコンが入っているはずなのだが、どうやら奴は真面目に出席していないらしい、そのために一護はこの様で、当然コンは後から締められた。
そして今は目の前の課題に一護が締めあげられていて、流石に参ってしまう。
小さく溜息をつきながらシャープペンシルを進めて行く幼馴染の姿を、たつきは何も言わずに見つめていた。

(こいつは最近、あたしに何も話してくれない)

幼馴染の身に何かがあったのは前から気付いている。
昔は何でも話してくれてたのに、相談してくれてたのに。そう思うのは相手の事情も考えない自分勝手な思いがある所為で、たつきは自分がそう思う事を嫌っていた。
やはりこの感情は『寂しさ』なんだろうな、なんて、らしくない事が頭の中を過ぎる。
彼女は自分の鞄を一護の目の前の課題の前に、ばん、と叩きつけるように置いた。
当然目の前の彼は驚いて目を丸くする。

「……なんだよ急に?」
「帰ンぞ。荷物まとめろよ」
「はぁ?俺まだ課題残ってんだけど」
「明日やればいいでしょーが。とりあえず今日はあたしと一緒に帰れ」
「お前…他人事だと思いやがって」
「怒られたら明日あたしも手伝ってやるから。オラさっさと準備準備!」

一護は何かブツブツと文句を言いながら、脇にぶら下がっていた鞄を掴んだ。
その様子に、ほんの少しだけ笑みが零れた。






「久しぶりだねぇ二人で帰るの」
「あー…、そうだな」
「中学以来だったっけなぁ」
「あー…、そうだな」
「他の受け答えできねーのかよお前」

隣に並んで歩いている幼馴染を睨みつける。先程からこの答えしか彼の口から出てこない。当の本人は何処を見ているのか、ぼーっとした顔で歩いている。
腹が立つ。何だか、無性に腹が立つとたつきは眉を寄せる。何に腹が立っているのか定かではないが、多分きっと、隣を歩く男に対しての苛立ちだ。
しかし何故彼に怒りを覚えているのか全く分からない。なんだか異常に煮え切らない気持ちが彼女の中でふつふつと湧き出てくる。兎に角腹が立つ。
もしかして、こいつのこのどうでも良さそうな目の所為だろうか、たつきは苛々の原点を一護と結び付けようと、適当に彼の悪そうなところに着目してしまう。昔はしっかりと自分を見てくれていたのに。最近じゃ目を合わせることも少なくなっている気がする。
それも時の流れによるものなのだろうか。あんなヘラヘラで貧弱なお母さんっ子がこんな無愛想なムッツリ堅物になってしまうとは、本当に時の流れとは残酷だ。

「……アンタさぁ、」

後ろを振り向いて口を開く。
オレンジ色の髪の毛が夕焼に照らされて、より一層色の強みが増している。
何故かいつも皺の寄っている眉間を僅かに上げて、「何だよ?」と一護が問いかけた。
何だよは、こっちの台詞なんだけど。そう心の中で悪態を突きながら、別に何でもないと呟いて歩く事に集中することにした。

一護は若干自分より前を歩く幼馴染の少女に、少しだけ手を伸ばす。
その手は何かを掴むでもなく、触れるでもない。ただ少女の頭の後ろに翳されただけで、そのままじっと自身の腕と彼女の後姿を見つめた。

(こいつ、こんなに小さかったかな)

小学校の時はたつきの方が大きかった。たつきの方が強かった(今の自分の方が強いという訳でもないのだが)。今では彼女は自身の肩までしか届かず、組み手は中学以来やっていないために今どちらが強いのかは確かめようがない(日本で二番目に強い女子らしいのだが)。
そう思うと昔のことが酷く懐かしく思えて、珍しく感傷に浸る想いである。消えた想いや感情がたくさんあったけど、彼女が大切な幼馴染だという事は絶対に消えない繋がりで。
そして、自分が守りたいと思う人間の一人で。
目の前にある小さい頭を、撫で回したい気分になった。


――――――――

撫で回したら蹴られるんだろうなぁ、青春。
一たつ本当に可愛い。みんな一護とルキアの事は怪しんでたのにどうしてたつきとの仲は怪しまないんだろうね?
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(白恋)

2010年11月15日
学パロ!
会話が無いものに挑戦してみた
つづきはこちら "(白恋)"
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