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2026年06月13日
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雪(白哉と恋次)
2010年12月19日
廊下を歩いていた時に、はらりと舞った白い結晶。
最初は気の所為だと思って気にしなかったが、目の前を一粒、二粒、落ちてくる結晶が次第に多くなっていくことで、これは現実なのだと頭で理解した。
ゆっくりと、けど確実に地面に向かって落ちてくる白。
それが綺麗で、少しの間空をじっと見つめていた。
廊下から外へ出て、はらはら落ちる白を自身の手に納めてみた。手に静かに乗った結晶は、音も無く一瞬にして消える。後に残ったのは小さい水の雫だけで、それを見て恋次は本当に確信した。
―――雪!!
大股で隊舎の中へ戻り、浮かれているような足取りで歩く恋次は、六番隊隊員達からは「機嫌が良い」と微笑ましく思われ、他隊舎の隊員からは訝しげな眼で見られる。
そんな小さい事、今の彼からすれば全く関係無いし、気にしている暇もない。
もっともっと重大な事があるのだから!
持っている資料さえも振り落としてしまいそうな勢いに、この野良犬が相当はしゃいでいるのが伝わる。
勢い良く執務室の戸を開けると、外の様子など気にも留めない、六番隊隊長が筆をさらさらと走らせているのが一番に目に映った。
眼は机上の資料から離さず、恋次が戻ってきても少し目を向けただけで、直ぐに逸らす。
そんな白哉の机に資料を半分置きながら、恋次は口を開いた。
「隊長、雪っスよ、雪」
「………ゆき?」
「もうそんな時期なんすねぇ。道理で寒い訳ですよ」
そう言いながら、彼の表情は至極嬉しそうで。それをみて白哉はちらと彼を見る。
「……雪など、毎年降るだろう。何をそんなに騒ぐ必要がある」
「たった数日しか降らないじゃないすか。明日積もっかなぁ」
態々執務室の戸を完全に開ける。冷たい空気が入り込んできて、流石の白哉も眉を寄せた。早く閉めろと口を開きかけたが。
「さっきよりも降る量増えてる!」と叫びながら、恋次が戸を全開にしたまま外に飛び出た。
言葉を失った口は、中途半端に開いたまま。
少しの間黙っていたが、筆を机に置いて静かに腰を上げた。
立ちあがって戸をほんの少しだけ閉める。その隙間から外を伺うと、自分の副官である男が雪を見ながら両手を広げて歓声を上げている所だった。
白の結晶は止まる事を知らないかのように、次々とはらりはらり。落ちてくる。
息を吐くと白くなった。やはりもうそんな時期なのか、改めて実感する。
副官にもう一度視線を戻すと、彼は周りにいる隊士を巻き込みながら未だに雪に感動している。
道行く隊士達に雪が降っている事を伝えているのか、楽しそうに笑う顔。
今にも駆け出しそうな(実際駆け出したのだが)、忙しない姿。
その恋次の姿を見つめながら、ふと、白哉の頭に一つの言葉が思い浮かんだ。
「……犬、か……」
ふ、とほんの小さく笑った。
――――――――
雪降ったね!ということで
恋次は雪降ったら犬並みにはしゃげばいい。猫みたいに寒いのが苦手で部屋に籠ってるのも可愛いけど!
最初は気の所為だと思って気にしなかったが、目の前を一粒、二粒、落ちてくる結晶が次第に多くなっていくことで、これは現実なのだと頭で理解した。
ゆっくりと、けど確実に地面に向かって落ちてくる白。
それが綺麗で、少しの間空をじっと見つめていた。
廊下から外へ出て、はらはら落ちる白を自身の手に納めてみた。手に静かに乗った結晶は、音も無く一瞬にして消える。後に残ったのは小さい水の雫だけで、それを見て恋次は本当に確信した。
―――雪!!
大股で隊舎の中へ戻り、浮かれているような足取りで歩く恋次は、六番隊隊員達からは「機嫌が良い」と微笑ましく思われ、他隊舎の隊員からは訝しげな眼で見られる。
そんな小さい事、今の彼からすれば全く関係無いし、気にしている暇もない。
もっともっと重大な事があるのだから!
持っている資料さえも振り落としてしまいそうな勢いに、この野良犬が相当はしゃいでいるのが伝わる。
勢い良く執務室の戸を開けると、外の様子など気にも留めない、六番隊隊長が筆をさらさらと走らせているのが一番に目に映った。
眼は机上の資料から離さず、恋次が戻ってきても少し目を向けただけで、直ぐに逸らす。
そんな白哉の机に資料を半分置きながら、恋次は口を開いた。
「隊長、雪っスよ、雪」
「………ゆき?」
「もうそんな時期なんすねぇ。道理で寒い訳ですよ」
そう言いながら、彼の表情は至極嬉しそうで。それをみて白哉はちらと彼を見る。
「……雪など、毎年降るだろう。何をそんなに騒ぐ必要がある」
「たった数日しか降らないじゃないすか。明日積もっかなぁ」
態々執務室の戸を完全に開ける。冷たい空気が入り込んできて、流石の白哉も眉を寄せた。早く閉めろと口を開きかけたが。
「さっきよりも降る量増えてる!」と叫びながら、恋次が戸を全開にしたまま外に飛び出た。
言葉を失った口は、中途半端に開いたまま。
少しの間黙っていたが、筆を机に置いて静かに腰を上げた。
立ちあがって戸をほんの少しだけ閉める。その隙間から外を伺うと、自分の副官である男が雪を見ながら両手を広げて歓声を上げている所だった。
白の結晶は止まる事を知らないかのように、次々とはらりはらり。落ちてくる。
息を吐くと白くなった。やはりもうそんな時期なのか、改めて実感する。
副官にもう一度視線を戻すと、彼は周りにいる隊士を巻き込みながら未だに雪に感動している。
道行く隊士達に雪が降っている事を伝えているのか、楽しそうに笑う顔。
今にも駆け出しそうな(実際駆け出したのだが)、忙しない姿。
その恋次の姿を見つめながら、ふと、白哉の頭に一つの言葉が思い浮かんだ。
「……犬、か……」
ふ、とほんの小さく笑った。
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雪降ったね!ということで
恋次は雪降ったら犬並みにはしゃげばいい。猫みたいに寒いのが苦手で部屋に籠ってるのも可愛いけど!
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