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2026年06月13日
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無題

2009年12月12日

見るときの注意点
・マイソロ2のストーリーを基に作られています。
・基本的にストーリー通りですが、所々管理人の妄想があったり、実際には無い事も書かれています。
・ギャグは多分ありません。シリアスかほのぼのです。
・うちのマイソロ2の主人公視点で話が進みます。
・ライ(主の名前)×カノンノ しかありません。

それでも良いという方は追記より本編!



僕は、気付いたらバンエルティア号にいた。
そこにいる前、何をしていたか覚えていない。どこに住んでいたのかも、何故ここに寝ているのかも、昨日のことも、自分のことも、名前さえも。
僕は誰だろう?何をしているんだろう?ここはどこだろう?
知らない人がたくさんいて、貴方は空から降ってきたんだよ、なんて言われて、夢の中のような話だ。
それでも、ここの生活は楽しい。
カノンノに名前を付けてもらったり、パニールの手伝いをしたり、チャットの言うことを聞いたり、たくさんの仲間ができたり。
楽なことばかりじゃないけど、記憶は何も思い出せないけど、なら今から新しい記憶を作っていけばいいじゃないか?どうして記憶がないのかは気になったけど、今が楽しいならそれでいいんだ。

そんな中、カノンノがよく僕に話して聞かせてくれていた『ディセンダー』の本。
ディセンダーは、世界に危機が訪れた時、世界樹から一切の記憶を持たずに生まれる、世界を救う英雄。小さな手伝いから人々を救い、平和になったら世界樹に戻っていく。そしてまた生まれる、を繰り返していくらしい。
カノンノは、僕が『ディセンダー』かもしれないって話を、嬉しそうにしていた。
そうだね、僕がディセンダーだったら、すごい。所詮は御伽話だとみんな言うけど、カノンノが信じるっていうなら、僕だって信じてみたいな。



「ライが…『ディセンダー』ですって?!」

驚いたリフィルさんの声がする。氷の精霊セルシウスが、こくりと頷いた。
さっきの事は、自分でもよくわからなかった。セルシウスが黒い闇に包まれている。これは『負』だ。このままでは取り込まれてしまう。助けなければ、僕が消さなければ。そんな思いが、僕の中で渦を巻いていた。
そして、僕はうっすらと思いだす。僕の役目。この世界で、僕がしなくてはならない事。
そうか、僕は『ディセンダー』なのか。
…そんな事を思ったのも束の間。

やっぱり、ディセンダーの存在はただの御伽話としか思われていない。
「お前が…?」とか「冗談だろ?」みたいな目で僕を見るのはやめて欲しい。確かに、僕は少し早とちりだったかもしれない。記憶喪失のただの人間が、世界を救うディセンダーな筈がないもんね。
…でも、少し悔しかった。苛立ちとかはなかったけど、何だか悔しかった。
カノンノはどうなのだろう。信じてくれるだろうか。しかし、いざ本物と名乗るものが出てきたら、信じる心も揺らぐというものだ。カノンノも、信じてくれないのだろうか。


「ライ!やっぱり、貴方がディセンダーだったんだねっ!」

カノンノは、甲板にやってきた僕をキラキラと輝いた目で見る。一瞬驚いたけど、カノンノを見て僕は安心した。
やはり、この子は信じてくれている。僕が、ディセンダーだということを。
それと同時に、他の人々に信じてもらえなかった悔しさも込み上げてくる。

「カノンノ…、ありがとう。でも…」
「みんなは信じてくれなかった、って?」

こくりと僕は頷く。カノンノは困ったように眉を下げながら、しかし笑いながら僕に言う。

「みんなの言うことは、気にしなくて良いんだよ。それにね、私はずっと信じてたんだ!貴方がディセンダーなんだ、って…。だって、お話の通りだよ。『小さなお手伝いから始めました』って。」

大丈夫だよ、と、カノンノは笑う。
カノンノに信じてもらえるだけで、僕は満足だった。大きい安心を貰った気がする。
カノンノは、僕の大切な女の子だ。名前を付けてくれた張本人だし、何より、この船に来てから、この子と行動を共にすることが一番多い。

僕は、この子の笑顔をずっと見ていたい。この子を守るために世界を救うのが、僕の仕事なんだと。
そう思った。



――――――――

ある意味ライ君がカノンノに片思いし始めた瞬間っぽい。
この時は誰も信じてくれなくて正直イラッときてました。
カノンノだけが信じてくれていた瞬間、ほんとにもうキュンときました。
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